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Update:Aug.03/2003 |



| このページは、私が個人的に所有している117クーペ関連の資料を、ほぼ原文のままデジタル化(テキストデータ化)して掲載しているものです。従って、ここでは本文中に私の個人的な私見が出てくることは一切ありません。また、ページレイアウトの反映、挿入写真、イラスト等は一部省略しています。 |
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− 注 − |
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| ・ | 以下に示す文献は、あくまでもUnofficialであり、いすゞ自動車(株)の了解を得て掲載しているわけではありません。 |
| ・ | 転載はご遠慮下さい。 |
| ・ | 入手ルートについてはお答えできかねます。が、本文献自体は発行時各所に配布されていたものであり、決して非公開資料というわけではありません。 |
| ・ | スキャナーによるOCRが元となっているため、誤字が含まれている場合があります。お気付きの際はご指摘願えれば幸いです。 |
| ・ | 執筆者の長谷川氏は、小型エンジン設計部(当時)で名作G161Wを開発なさった方です。 |
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| − いすゞ新型117クーペについて − |
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by Ryuichi Hasegawa |
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1.まえがき 昭和43年に発売した117クーペは、高性能1.6リッター,DOHCエンジンと美しいスタイルを特教とする少量生産の高級スポーツクーペとしてスタートした。その後、1.8リッターエンジンの搭載、普及型パージョンやオートマチックトランスミッション仕様の追加を行なうとともに、生産面でも合理化をはかってきたのでスペシャルティカー市場の成長とともに順調な発展をとげ、この数年間は月産1000台の地歩を固めている。 一方この数年間における乗用車の質的向上には目覚しいものがあり、ユーザーの要求も高度化してきた。
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【つづく(2001/09/14,10/19更新)】 |
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5.各部の特徴 5−1.エンジン 117クーペには、表1に示すように1.8リッター,DOHC,130PS,電子制御燃料噴射式ガソリンエンジンを含め三種類を搭載し顧客のニーズに応えた。 つまり、最高級XEおよびスポーツ指向のXGには、DOHC,ECGI,130PS,主力車種XC系にはSOHC,ECGI,115PS.経済型のXT系は、SOHC.シングルキャプレタ,105PSエンジンをラインアップさせた。 78年型においてはXE,XGに対する5速マニュアルトランスミッション仕様車追加に関連し、DOHC,ECGI付エンジンの改良に主眼を置き次の変更を行った。 (1)51年度排出ガス浄化対策 従来の排出ガス浄化システムI・CAS-Dを基本とし、パルスAIRの改良による二次空気の増量、EGRシグナルの適正化(EGRシグナル保持装置の廃止、スロットバルブのシグナルポートの改良),エンジン改良として、バルブタイミングの変更、点火時期および点火進角特性の見直しなどにより燃費ドライバビリティの向上をはかりつつ、51年度排出ガス規制値を満足させた。 (2)動力性能の向上 排気系系の集合部改良による排気干渉の防止,点火進角燃費流量の適正化等により、高出力性能を確保しつつ、低中速トルクの向上をはかった。 (3)アイドル安定性の向上 コントロールユニットにアイドル増量回路を設けるとともに、エアフローメータのアイドルアジャストスクリューを調整式式とし、アイドル安定姓の向上をはかった。 (4)冷却性能の向上 電子制御燃料噴射付エンジンの特教を利用した、エアバイパス式のファーストアイドル機構を採用し、クーラーON時のアイドル安定牲および冷却性能の向上をはかった。 5-2.駆動系 (1)クラッチは従来から実績のある装置をそのまま流用した。フェーシング材質も、XE,XG,XC系に耐摩耗性を重視したセミモールド系を、XT系に耐ジャダー性を重視したスペシャルウーブン系を従来通り使い分けている。 (2)手動変速機は、本体は従来のオーバドライブギヤを有するクロスレシオ5段変速機を使用しているが、コントロール系については、同様のエクステンションタイプながら、後端を弾性支持している通称フロアリモート式のマウンティングラバーを見直した。 これにより、フロアリモートコントロール系が伝達経路となっているギヤノイズやエンジン振動を抑えることができ、室内静粛性が向上した。 図3に5速手動変速機を示す。
(3)終減速機については、従来ギヤ比3.727一種類であったが、XE,XG,XC系に4.100を採用、動力性能の向上をはかった。また、内容部品の一部をジェミニ用終減速機と共通化した。 |
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【つづく(2001/11/24)】 |
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5−3.シャシ (1)ラジエータは、エアコンの能力アップに対応するため、大型化し容量を14%アップした。 (2)エキゾーストは、低速トルクの向上および低燃費化のため、集合部分の形状変更をした。 (3)ステヤリング系の剛性をあげるため、ステヤリングリンケージを変更した。新リンケージを図5に示す。
(4)マニュアルギヤボックスは、操舵力軽減および剛姓アップのため、セクタシャフトのベアリングをプレーンベアリングからニードルベアリングに変更し、バリアブルギヤ比を18.9〜22.2に変更した。
(7)ステヤリングコラムは、スイッチまわりの変更に合わせてボールタイプの安全コラムを採用した。
(13)XGには新たに減衰力の高いショックアブソーバを採用し、よりハードな走行にも耐えるようにした。 |
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【つづく(2002/04/06)】 |
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5-4.艤装 (1)シートベルト 事故により死傷者を低下させる最も効果ある方法の一つとしてシートベルトの着用率の向上が叫ばれている。 これにこたえるために、シートベルトの使い勝手を大巾に改良することが必要であり、78年型の改良項目の大きなテーマとしてこれに取組んだ。仕様としては、サッシュガイド付のワンループシステムで、車体G感知式リトラクタを車体にビルトインし,車の中央側のバックルはベルト着用の片手操作を可能とするためブーツ付とするという全面的変更を行った。シートバックの側面にはEPDM製のフレキシブルなべルトフックを設け、2ドア車では一般に悪化するベルトの取出し易さを改良した。さらに、ベルト着用中の圧迫感を減らすため、新機構のテンションレデューサをリトラクタに内蔵した。
これはシートベルトを着用するという乗員の自然の動きで2段階に設定した巻取りばねの弱い方に切替り、乗員への圧迫を低減させる。また、ベルトの格納時にはこの弱いばねである長さのベルトを巻込んだ後、通常の巻取ばねに戻って格納を完了させるという便利なものである。
リヤサイドトリムの新デザインに合わせフロントシートバックの倒れ角を増して便利性の改良を計った。さらに、後席乗員の乗降性向上のため、後席から操作する左フロントシートバック前倒れ用足踏みペタルを設けた。これでシートベルトリトラクタを事体にビルトインしたことと相まって後席居住性・乗降性を大巾に改良することができた。表皮材として新たにベロアと大柄チェック模様のファブリックの2種類、計6色のものを開発し商品性を向上させた。
(4)インストルメントパネルおよびコンソール |
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【つづく(2002/09/29)】 |
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5-5.補機関係 (1)ランプ関係 ヘッドランプは国産車で初めて角型4灯式シールドビームを採用し、最高級車としての品格を更に高めた。配光性能はシールドビームの採用により、高い性能を得ることができた。 フロントコンビネーションランプは新デザインされたバンパーにジェミニ1800用をビルトインした。 その他XE,XG,XC系にルームランプ,スポットランプ,ウォーニングランプ(ドアー・シートベルト)を組込んだオーバーヘッドコンソールを採用、全車に白色レンズに赤色レンズを組込んだコートシーランプを左右のドアーに取付け、安全性の向上をはかった。 (2)メータ関係 メータの外観は図10に示すように、ドライバーを中心にしてパノラミックに配置しており、基本的には従来型で好評であったレイアウトを踏襲している。メータの構成は樹脂一体化により大巾な軽量化と合理化をはかり、メーターパネルのオーナメントとして本木目およびポリエステルシートを設定した。 |
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図10.メーターパネル |
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このオーナメントとパネルのヒートサイクルによる影響を防止するため、パネルはASGとしている。また、このパネルには光輝部分を設けているが、一般的に施されているホットスタンプ処理ではASGのガラス繊維による表面仕上りに難があり、多少工数増の結果とはなったがクロームメッキの金属リングを圧着した。 この結果、外観品質は非常にすばらしいでき映えとなり他に類をみない高品質,高品格のメータパネルを完成させることが出来たと自負している。 照明方式については、最近流行の透過照明とするか従来通りとするか実車テストも含めて慎重検査した結果、最高級車としてふさわしく品格のある間接照明方式を採用した。 メータの視認性は、無反射レンズを採用するほか、ADR基準にも適合させ、ポテンシャルを高めた。 ウォーニング類は、図10に示すように、6ケの集中ウォーニングと各ゲージに組込んだLEDによるウォーニングを配置した。従来型に比較して、チャージ,サージタンク液量,ウォッシャ液量,ヒューズ断線検出,ストップランプ断線検出のウォーニングを、新しく追加した。 なお、それらの全てのウォーニングは、エンジン始動時、一斉に点灯する機能を盛込み信頼性の向上に努めた。 時計はXEに水晶発振による螢光表示管式デジタル時計を採用した。その他の車種には水晶発振式3針時計を採用し、デジタル時計との組替え可能な設計とした。 その他、分流式アンメータ,プラグイン式スピードメータケーブル,ワンタッチ零戻し式トリップメータ,チャイム式速度警報等の採用、およびフェール・サーモメータの精度向上を行ない、安全性,操作性,商品性の向上をはかった。 (3)ラジオ・ステレオ関係 雑音除去装置を内蔵したAM−FMマルチ5ボタン式ラジオを全車に、カセットステレオデッキをXE,XC,XC−J,XT−Lに標準装備とした。 スピーカはXEに4スピーカシステムを採用した。その他の車種にもオプションで装着が可能である。リヤスピーカは国産車で初の大口径16cmのフリーエッジスピーカを採用し、フロントスピーカは小口径ながら5Wの高性能スピーカを選定した。この結果、歯切れのよい最高のサウンドが楽しめるシステムにできた。 アンテナは全車にリヤガラスアンテナを新規開発採用し、前方視界の向上をはかると同時に、アンテナをエンジンルーム内の各種電装品の雑音源から遠ざけることにより、ラジオへの雑音混入を少なくした。 (4)スイッチ関係 スイッチ類は、従来型では分散配置されていたが、ジェミニで実績のあるものを流用して、ステヤリングカウルに集中配置し、操作性と美観の向上をはかった。 その他、ライティング,リヤデフォッガスイッチはファシア右下に、リモコンミラースイッチ(XE)はステアリングカウルの下に配置した。なお、新規採用の電動式トランクオープナのメインスイッチをハンドブレーキステムの右横に,コンシールドスイッチをグローブボックス内に配置した。 (5)ハーネス関係 ワイヤーハーネスは、エンジンルーム内の一部に蛇腹式樹脂プロテクタで保護したり、各所にCNコネクタを採用し、コネクションの信頼性を向上させる等きめ細かい改良を行った。 回路は特に信頼性の向上に努めるため、ヘッドランプ回路にサーキットブレーカの採用,点火系回路にフュージブルリンクの採用等を行った。 大方のリレー類は、エンジンルーム内より室内ファシア右下のリレーボックスに集中して取付け、泥水,埃などからさけるようにした。 (6)ワイパ・ウォッシャ関係 ワイパ・ウォッシャ関係は、従来のものを踏襲しているが、ビビリ振動対策等若干の変更を行った。また、全車にウォッシャ連動の間欠ワイパを採用している。 (7)バッテリー 電解液の減少が少ないメインテナンスフリーバッテリーを新規開発採用した。 今回採用したメインテナンスフリーバッテリーは、極板格子体をSbの量を少なくしたPb−Sb合金を使用しているので、従来のバッテリーに比較して充電末期電圧が高く、しかも、バッテリーの使用中に水素過電圧が低下する傾向が極めて少なくなっているので電解液の減少は格段に少なくなっている。また、極板の高さを低くし、その分電解液量を増大しているので、さらにメインテナンスフリー性能を高めている。実車テストの結果、最低2年間、補水が不要であった。 |
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【つづく(2003/08/03)】(次回更新日未定) |
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