LastUpdate:Nov.11/2008

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trueSpace7.6でモデルデータを読み込む■

ts7.6を起動すると初めは以下のようなインターフェースで表示されています。




左上に並んでいるタブの中から「tureSpace6」を選択して、バージョン6のモードに切り替えます。(バージョン7からはファイル形式が変わっていてcobファイルを直接読み込めないようです)

いずれにしてもバージョン7モードでレンダリングを行うにはレンダリングエンジンを別途購入する必要があるので、無料でモデリングし、その上レンダリング出力までを行うにはバージョン6モードでデータを扱うしかないようです。

旧バージョンのモードでもtrueSpaceのレンダリングエンジンは大変高性能です。



右上に「TS6 Files」というプルダウンメニューが現れるので、Load->Object を指定します。


ファイル選択ダイアログが開くので、モデルデータのpa96-verxxx.cobを選択してこれを開きます。


獅子マークマッピングファイルの「shishi.pngが無いので自分で指定しますか?」と聞いてくるので、[はい]をクリックして開くファイル選択ダイアログで shishi.png を選択します。


これでシーンにPA96のオブジェクトが読み込まれます。


画面には下図の図中の拡大図のように、四角いマスの様なハンドルがいくつか表示されています。

これは、trueSpaceの特徴的な機能で、

->最小化 マウスカーソルをこのハンドルに載せるとツールバーが表示され、カーソルを外せばツールバーが隠れます。
->展開 このハンドルを一度クリックすると、ツールバーが常に表示され、アイコンを押し続けると、階層下のツールがフライアウトして表示されます。(階層下のツールが存在するもの)
->最大化 ハンドルをもう一度クリックすると、フライアウトを含めた全てのアイコンが常に表示されます。(階層下のツールが存在するもの)

画面の邪魔になりますが、初めは最大化して全て表示した状態の方が憶えやすいです。

因みに下の図のツールバーは、シーンやオブジェクトを拡縮・移動・回転させるためのものです。



同様に画面右上にあるハンドルを二度クリックすると、下図のように、レンダリングの設定ツールバーが全て開いた状態となります。ツールバーは、ハンドルをドラッグすると好きな位置に移動できます。
下図の赤枠内のアイコンを有効にして、この設定でレンダリングを実行してみます。
(クォリティ-高、スキャンライン、アンチエイリアス-2倍精度、レイトレーシング-有効、三角形分割-有効)


クォリティ:「高」にすると光の反射、影などが正確に反映されます。以下「中」>「低」・・・・とリアリティが落ちますがレンダリング速度が速くなります。

スキャンライン:レンダリング方法のひとつで、上から下に向かってオブジェクトの状態を見極めながらレンダリングが実行されます。光線の照射具合などについて、より正確なレンダリング結果を得たい場合は「レイキャスト」を選択します。ただし、レイキャストはレンダリングに時間が掛かります。
(追記:今どきのマルチコアCPUの場合、レイキャストの方が圧倒的に速いです)

アンチエイリアス:「ギザギザ」の補完方法です。アダプティブ(一部補正)や2倍精度でもそこそこの結果を得ることが可能です。最終的なレンダリングを行う場合は4倍精度とすればtrueSpaceの持つ最高の結果を得ることができますが、当然のことながらレンダリングには時間が掛かります。

レイトレーシング:「有効」にすると光線の照射が物体に及ぼす影響が反映されます。ここが無効のままでは「クォリティ」で「高」「中」に設定していても影や反射が反映されません。

三角形分割:無効の状態でレンダリング結果にゴミが出る場合はここを有効にします。

※ただし例では、地面や背景物が一切存在しない無限遠光源のみが配置されたプレーン空間に、クーペのオブジェクトを読み込んだだけなので、他のオブジェクトからの反射や映り込み、影などは全く反映されません。
また、影については、配置した光源それぞれにおいて影の影響を反映するかどうかを選択できるようになっており、ここで有効にしておかないと影は描画されません。

下図の例では、矢印の形をした無限遠光源を選択して右クリックし、光源の詳細設定を開きます。
更に、影の投影設定アイコンを押し続けてフライアウトを表示します。ここで、影を投影するを選択してマウスのボタンを放します。
これで、この例では2つの無限遠光源のうち、影の投影を有効にした光源の方のみ、レンダリング時に影を投影します。


trueSpaceでは、その他にも背景に単一色からグラデーション・画像使用を選択したり、ピントが合わない部分をぼかすような効果や、遠景に霞を掛けたり、光源にレンズフレア効果を与えたり、様々な機能が搭載されていますが、ここでは省略します。興味を持った方は色々と試してみて下さい。


下図の様に、画面右上にある表示関係のツールから、左端の「シーンのレンダリング」アイコンをクリックし、レンダリングを実行します。



レンダリングが実行されます。



詳しい原因は分かりませんが、会社のマシン(Pentium4 3GHz)では、この状態で画面左上のタブを「trueSpace6」から「Default」などのバージョン7モードに切り替えようとすると、私の環境ではマシンが落ちますので気をつけてください。(自宅マシン(Core2Duo E8400)では正常)

私はTS7ユーザーではないので良く分かりません。(^^;





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