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レギュレータ交換前から全体に電気が足りない状態が続いていて、PAD用の純正レギュレータに交換しても、実際にはその状況の根本的な改善は見られませんでした。 僕のクーペは、キーシリンダーがヘタってきて電気抵抗が増大してくると、セルモータが回りにくくなるというPA96の特徴的な現象が時々起こります。 特に夏場にエアコンをはじめとした電装系を多用した後にイグニッションキーをひねるとかなりの確率で発生します。 更に最近は、フラッシャーランプの点滅間隔が長くなり、酷いときには点灯しっぱなしという現象が多発するようになってきました。 アイドリング時に主要電装関係未使用状態で電圧を計測してみると、12.7V〜13.5Vで絶対的な発電量が足りない感じです。 そこで思い出したのが、PAnetで2000年にT教授が書き込んでらした、発電機交換のお話。 T教授は日立製の80Aのオルタネータに交換したことを報告してらしたのですが、加工や配線変更が僕にはやや敷居が高いネタでした。 ただ、おまけで書いていたデンソーの65Aのオルタネータで、プーリーを117のものに付け替えるだけで、基本的にポン付けできるモノがあるという話がとても記憶に残っていてこの事が気になり出しました。 PA96の純正オルタネータは55A。これをオーバーホールすれば発電量は復活するとは思いましたが、僕の思惑は、余裕のある発電量を得ることと一連の電気絡みの不調の原因の有力候補二つを一度に消してしまいたいという一石二鳥を享受したいということ。 何故ならこの65AのオルタネータはICレギュレータ付であるからです。 型番はDENSO 100211-0560または0567で、初代ソアラと同年代のクラウンに搭載されていたものです。 年代的に入手は難しいとは思いましたが、リビルト品を探しました。 出てきました、馴染みの床屋さんから。(笑) いや、正確には床屋の店長がその場でクルマ関係のお客さんに電話して探してくれました。 全部品をOHした完全リビルト品で、2.5万円!....即買いでした。 品番は100211-0560でした。初代ソアラ2800用です。 (1)入手したデンソー製のオルタネータ。 (2)端子部の拡大です。 (3)T教授は、当時、配線方法まで伝授してくださっています。 図化してまとめるとこんな感じ。 なお、元のオルタネータの3極コネクタに繋がっていた配線は遊びとなります。 (4)純正オルタネータを外しました。 (左:新オルタネータ、右:旧オルタネータ)外すのははじめてだったので時間が掛かりました。 パーツリストを見ると、下側の2箇所は、両側からボルト止めに見えます。 が、実際は、後ろ側(写真左側)はボルト&ナット止めになっていて、これに気付かずに、かなり時間が掛かってしまいました。 また、取り出すにはラジエータパイプを外さなければなりませんでした。 (5)本体の基本形状は全く同じ。プーリーの形状のみ異なるため、これを流用すれば間違えなくポン付け可能です。 【その2】へ続きます。
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