640diary... Update:2016.02.19


除雪機 ジョセッフィーヌの簡易点検

20151003日。
年代物と言うこともあり、新品の10分の1程度の価格でゲットしたジョセッフィーヌ。
簡単な整備を兼ねて、セル始動が出来ないことがある原因を探るべく、取り敢えず次のことを実施。

(1).Vベルトの状態を確認→問題なし

(2).フライホイールのリングギアの状態を確認→問題なし

(3).セルモーターの動作状況を確認→問題なし??

(4).新品バッテリー装着

(5).ライトの配線チェック→球切れ

(6).エンジンオイル→問題なし

(7).点火プラグ→カーボン除去

(8).取説の入手→540

(9).修理書・パーツカタログの入手→即答で断られるww


結果、根本的な原因は分からずも、何度かセル始動を試み、すべて一発始動。

今のところ症状が出なくなった?


(1).Vベルトは目視で傷んでいる箇所はない模様。
初め「何でこんなにユルユルなのだ?」と思ったら、走行クラッチとオーガーのオン/オフレバーでベルトを張ったり緩めたりする原理だったのね。



YSR80SVベルトの型番は、走行がLA34、オーガーがLA292本。
後日モノタロウで予備を購入。


(2).セルの動作不良についてSNSでフライホイールのコンディションについて指摘されて気になっていたので、是が非でも確認しておこうと思い、できる範囲で分解しました。

お陰でエンジン本体以外は自分でもバラバラに出来そうな気がします。(笑)
で、結果的に、錆びてはいますがリングギアに破損は見られず、問題なしと判断。
ホッと一安心!


とにかくバラす。


ひたすらバラす。



リコイルスターターが一体化されたフライホイールカバーを外す。


ワイヤー系は後で復元できなくなると困るので、写真をバンバン撮っておきます。




フライホイールが出てきました。


セルモーターのピニオンギアも、フライホイールのリングギアも、割れや欠けはなし。




(3).セルモーターは日立製のS106という製品が使われていました。
これはもう新品は入手不可らしい(^^;


カバーを外してフライホイールを露出させた後、始動の様子を動画に収めました。
(古いコンデジの動画なので低画質です)

その1 3発目で始動(320×240pixel)

(再生時間:39秒)

その2 1発始動(320×240pixel)

(再生時間:51秒)

1本目の動画を見ると、セルモーターのピニオンギアは3度ともスコンとリングギアにはまり、モーターの駆動力が発生している様子が分かります。

1発目、2発目と、始動に至らなくても、ちょっとずつフライホイールが動いているのが分かります。
出品元のバイクショップで言っていた「上死点にある時はちゃんとセルで始動する」の意味が分かってきたような気がします。

もしもシリンダー内の圧縮が高いためにフライホイールを回せないのだとしたら、2発目までは上死点手前で最大圧縮状態でキツキツのため、搭載のセルモーターのパワーでは始動しきれない状態?
3発目で上死点を通過したためクランクが軽くなり始動に至った?

※入手した取説に記載の「リコイルスターターをゆっくり引いて重くなる位置(圧縮位置)で止めておく」を忠実に実行しておくと、セルモーターで始動できないケースが殆ど無くなりました。

ヤマハの除雪機も、始動に関してはややクセがあるという話も聞きます。
ヤンマー製のジョセッフィーヌも、クセみたいなものがあるのかも知れない。


また、バラしたパーツを元に戻すときに発見。
キャブレターに繋がる燃料ホース。
接続口に劣化・ひび割れ有り。
これはオフシーズンに交換するつもりです。



(4).ジョセッフィーヌの適合バッテリーは、農業機械でよく使われるA19という小さいバッテリー。しかし、A19、高い!市場規模が小さいためか小さいのに5,000円位します。

そこで、軽自動車でよく使われるB19に変更する事にします。
A19B19は、高さが違うだけで基本、平面寸法は同一。
Amazon2,650円の日立の40B19を購入。
さらに、B19A19とはターミナルのサイズが違うので、これに対応するために500円の端子を同時に購入。


高さが変わることで若干加工が必要になりましたが、汎用性が高くて価格がこなれている方に、との判断。

シューターの回転ハンドルが干渉してしまうので、ドリルで開孔してハンドルのステーの取り付け位置を若干上にずらします。


変更前。
バッテリを前後逆に入れて、端子を手前にして何とか納めていますが、カバーが被せられない状態。


変更後。
端子を奥側にして、カバーを被せてもハンドルが干渉しなくなりました。



バッテリが高くなった分、カバーの固定ナットにボルトネジが届かなくなったので、高ナットを買ってきて嵩増し。



カバーの裏側。スポンジとペンキが剥がれてしまうと、ショートしてしまうので電極部分にラバーを充てました。



偶然、今回買ったバッテリ端子の蝶ボルト(端子接続には不要なので余剰パーツ)が、高ナットにぴったりサイズ。(笑)




(5).ライトが点かないので配線の導通をチェック。
結局球切れでした(笑)が、ひねってビニルテープを巻いただけの配線が気に入らなかったので、ギボシ端子に変更し、百均の蛇腹ホースで被覆。


電球を交換したらライトは点灯。
あとは配線をすっきりさせます。






電球は12V-21Wが入ってましたが、クルマのフラッシャー/バックランプ用12V-23Wの電球のストックがあったので、これを使用。


留寿都では基本的に帰宅後の夜間作業になりそうなので、ライトは重要。


ところで、ジョセッフィーヌの発電装置ってどうなってるんだろう?
ぱっと見、オルタネータなんて付いてないし....

で、エンジンを始動し、バッテリーを外して端子にテスターを充てたところ、18Vを示しました。
しっかり発電はされていて安心しました。
(こんなに電圧掛かっててバッテリーの寿命や作業灯は大丈夫か?という一抹の不安はあるが....)

少し調べてみると、小型除雪機の場合はクルマのように回転軸を持つオルタネータではなく、回転機構部分をフライホイールに依存したチャージコイルというパーツで発電しているんですね。
バイクもいじる人からは「そんなことも知らんの?」って言われそうですが。(笑)



(6).エンジンオイルはあまり汚れていない。量もたっぷりなのでこれなら交換の必要はなさそう。




(7).点火プラグは、そんなに酷い情況ではなかったのですが、若干カーボンが付着していたので、ナイロンブラシとパーツクリーナで清掃。





(8).YSR80Sの取説の入手。江別のホクトヤンマー本社で、コピー版ですが540円でした。
土曜日も基本的に休みで、整備関係の出社していた方が対応してくれましたが、農業機械メーカーってショールームがあるような大規模店舗でも土日はお休みなのね。
びっくりしました。



無理かなとは思ってましたが、1986年頃の旧い機械だからと一縷の望みを掛けて聞いてみましたが、パーツカタログや修理書についてはけんもほろろに拒否されました。(笑)


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