640diary... Update:2012.06.11


ラシーンのオーディオとETC

201269日、友人が車を代えたため、CD/MDオーディオとETC車載器がもらえることになり、嫁の実家のラシーンに移植しました。

友人のドナー車は
1996年式のエスティマで、車検更新をしようとしたらエンジンマウントが腐っていてトヨタで数十万掛かると言われたらしく、泣く泣く諦めたという悲しい経緯となっています。

一方のラシーンは、次回車検時はもう更新したくないと言われている可哀想なクルマです。随分前から
CDは愚かラジオも時計も壊れたままというぞんざいな扱いを受けてきた事は知っていたので、これを機に少しはいたわってあげて欲しいという願いも込めて、今回(資金ゼロで)グレードアップします。(^^;


(
1)最初に写真撮っておくの忘れました。
2DINのオーディオを抜き去った後のドナー車(エスティマ)のダッシュパネル。
何でこんなに大ごとなの?と思ったかも知れませんが、使える使えないは後で判断するとして、このユニットは一応「バックモニター付
CDナビ」なので、可能な限り配線をはずしておこう...と考えたわけです。


(
2)ラシーンのエンジンルーム。
このクルマが
DOHCエンジン車だと、今知りました。(^^;


(
3)まずはマイナス端子を外します。


(
4)戦利品です。トヨタの純正部品で、製造は富士通テンのCDナビ、NCMT-D53です。
ナビを活かすかどうかは、作業の進捗で判断する事にしました。


こちらはデンソー製の音声案内付
ETC車載器です。


アンテナケーブルに圧迫痕があり、ちょっと心配です。


(
5)作業前のラーシーンのダッシュパネル。
日産純正(クラリオン製)カセットも
CDプレーヤーも無反応です。因みにヒューズも切れていませんでした。
単純に本体が死亡しているようです。


(
6)化粧パネルを外しました。上下ともプラスネジ2本ずつで止まっていました。
カセットと
CDの間に見える下向きの穴4箇所がそれです。


(
7)カセット、CD、灰皿を撤去します。最終的には、灰皿を上に移動し、下の2DINの空間に今回の戦利品のCDオーディオを埋め込むことにします。


(
8)車両側のカプラーです。
下の
2枚の写真は、車両側のカプラーとカセットデッキアンプを繋いでいる"ハーネスキット"になるのでしょうか、これを配線の真ん中で切断したものです。


今回は、このハーネスをちょん切って、圧着端子で一本ずつ繋ぎ合わせる事にします。




(
9)トヨタ純正CDナビもドナーからの摘出時、カプラーから10cmくらいの所で線をちょん切ってあります。
因みに
ETC車載器の電源は、灰線(アクセサリ)から分岐させている赤線と灰/赤線(バックアップ電源)から分岐させている黄色線にそのまま繋ぎますので、特に苦労はないです。


アルパインのWebサイトから
2000年以降のエスティマの取付情報をダウンロードしました。
ドナーはこれの一世代前のモデルですが、カプラーの情報はバックアップ電源線を除けば色までビンゴ。


ラシーンは検索リストにないため、ラシーンのベースであるサニーで探しました。
下は
FNB14のもの。ラシーンはRFNB14なので同じかなと思ったのですが、少なくとも配線の色は合致していませんでした。


そこで、位置関係は同じであるという前提で、ハーネスから純正デッキアンプ間の配線色(車両からの配線色とは異なるので注意)で書き換えてみると

1 アクセサリ 11 RR(+)SP
2 イルミネーション 12 空き  
3 FR(+)SP 13 黄/灰 RR(-)SP
4 FL(+)SP 14 緑/白 RL(+)SP

5

空き   15 茶/黒 RL(-)SP
6 空き   16 空き  
7 バックアップ電源      
8 アンテナリモート      
9 灰/黒 FR(-)SP      
10 緑/黒 FL(-)SP      

(10)このハーネスから出ている配線と、ドナーCDナビの配線を繋いでいきます。
極簡単な作業概念図は以下になります。


で、まずは皮むき。




(
11)取り敢えずアクセサリとバッテリー電源が間違っていなければ何とかなると思ったので、ここだけチェックします。
バッテリーマイナス端子を再接続後、キーを
ACCにひねってアクセサリ電源のチェック。


キーをオフにしてバックアップ電源のチェック。
共に
12Vを示しているので、配線レイアウトは間違っていないだろうと断定してしまうのさ。(^^;


(
12)圧着端子を付けていきます。


両者を繋ぎます。


絶縁テープで絶縁します。(残っている茶色線はアース線)


茶色線に繋ぐアース線を作りました。


車両側のカプラーとハーネス側のカプラーを接続。


(
13)次にCDナビをコンソールに装着しますが、本体と金具の穴の位置が合いません。
まあ、日産車にトヨタの純正部品を取り付けようとしているので、多少はしょうがないと思いますが、これくらいは統一しておいて欲しいです。


両側に一箇所ずつドリルで開口します。


ちょっと下にずれちゃいましたが、まあ許容範囲でしょう。(^^;


固定金具がセットできました。


(
14)両端固定金具に2箇所ずつあるプラスネジで固定して無事挿入完了です。
アースもこのネジに繋ぎました。


(
15)動作確認です。
取り敢えず電源は入りました。


ラジオも
OKですが、音楽CDCD-Rの認識が結構厳しいです。
ホームセンターまで圧着端子を買いに行ったり、色々ロスも多かったのですが、ここまでに延べ
6時間も掛かってしまったため、ナビやバックモニタの配線は諦めました。
このクルマのオーナー自身、あんまり気持ちが入っていないようだし、古い
CDナビなので地図も古く、動作も遅いので。(^^;


(
16)灰皿を上段の1DINに移動し、化粧パネルを戻します。
ETC車載器もコンソール側面に取り付け完了。


(
17)上の(16)で、終わったつもりだったのですが、ラジオについてちょっとした問題が発覚。
ラシーンはリモコンアンテナなのですが、これが連動してくれません。
このため、建物の陰に入ったりすると受信できなくなったりします。
そこで、
ACC電源とアンテナリモートを直結して、準連動にする事で対応します。
車両側カプラの水色線が
ACC電源、黒赤線がアンテナリモートです。
一応、アンテナリモート線もオーディオ側からちゃんと繋いでいますが、やはりトヨタ車用と日産車用では仕様に違いがあるのかも知れません。この状態ではオーディオに連動してくれていません。


(
18)まずは動作確認。直結して・・・・


キーをひねると「ウィーン」とアンテナが出てきました。


(
19)単純に繋げば、この状態で「キーをひねってACCONにするとアンテナが立ち上がり、OFFにすると引っ込む」形になります。
ただ、これでは強制的にオンオフ出来ないため立体駐車場なんかで困る場合が出てきそうです。
そこで
ACC、アンテナの各線から1本ずつ取り出して・・・・



平型端子でスイッチボタンを経由させます。


灰皿のパネルの左側を開口して


スイッチ本体をはめ込み、裏側に先程の平型端子を接続して終了。


(
20)接続後、スイッチをオフにしてみました。


見事アンテナが引っ込みました。(^^;


(
21)作業完了です。
ラジオの受信感度が飛躍的に良くなりました。



  PageTop  
< BACK diaryTop NEXT >
  E-mail