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突然、R2のオーディオの調子が悪くなりました。 「一度エンジンを落とすと時計やメモリの情報がリセットされている」 この時点でバックアップ側の電源(バッテリ電源)に問題が発生したかな?くらいの軽い気持ちで「週末見てみよう」と考えていたら、結果、痛い出費に繋がりました。 6月27日は、札幌市内は今季久し振りに週末の天気が良かったので、自転車での移動。 まだ、R2のことは大して気にもしていませんでした。 そして6月28日。 いつの間にか、時計やメモリが保持されていない状態を通り越して、アイドリング中もいきなり電源が切れたり入ったりを繰り返し、CD再生可能なのは初めの数十秒だけ、という異常な状況に。 まずはヘッドユニットを外し、ハーネスのバッテリ電源端子部にテスターを当ててみました。 正常に12V前後を表示しているので、予想と違ってこれは問題なし。 という事は、本体の故障じゃないという前提であれば、原因はアクセサリ電源くらいしかありません。 テスターを当ててみると、やはりキーをACCにひねった状態でも正常な電圧が来ていません。 どうやらこれはヒューズの疑い強し。 R2のヒューズボックスは、メインがエンジンルーム、主にインテリア装備関係用のサブボックスは助手席グローブボックスの奥にあります。 グローブボックスを外すと裏側にレイアウト表が貼ってあります。 ドリンクホルダーが邪魔なのでこれを外します。 下側の2本のプラスネジを外し、前方に押し出すと、ホルダーごとスルッと抜けます。 レイアウト表によれば、左から3列目の中段にある10Aのヒューズがオーディオのものです。 エンジンルームのバッテリ横にあるメインボックスには、スペアのミニ平型ヒューズと、このタイプのヒューズを引き抜くための簡易工具(Fuse Puller)が収められています。 抜きました。 やっぱり切れていました。 117はガラス管ヒューズだし、117に搭載しているアルパインのオーディオも一般的なサイズの平型ヒューズなので、我が家にはミニ平型はストックがありません。 ということで、メインボックス内のスペアヒューズを使って交換しました。 これはつまり、アクセサリ電源のヒューズが溶断したため、バックアップ用のバッテリー電源から供給される電気でヘッドユニットがおかしな挙動を示していたと言う事になるのでしょうか。 がっ・・・・ 大当たり〜。はい、めでたしめでたし・・・・というわけにはいきませんでした。(ToT) ヒューズを交換し、ヘッドユニットを戻そうとしたら....なんと今度は本体の電源が入りません。 ヒューズを交換した後は、アクセサリ電源にはACCポジションで正常に電圧が来ています。 ヘッドユニット本体のケースを開けて、アクセサリ電源の端子部にテスターを当ててみましたが、ここまでは電気は来ているようです。 つまりハーネスや配線の問題ではなく、そこから先、本体基板内の回路の電源制御部分が逝ってしまったと考えるべきでしょうか。 基板内にあったショートタイプの8Aガラス管ヒューズも導通チェックで異常なしでしたので、自分のスキルではもう手を下す術はありません。 挙動不審に陥った時点で、直ぐに対処すべきでした。 6月29日、やむなくヤフオクで中古のヘッドユニットをゲットしました。 7月1日自宅に届きました。 入手した現行タイプのヘッドユニットは色が少し濃いめのシルバーで、我が家のR2のインパネと若干色合いが違います。 スバルのサイトに掲載のカタログでは「クールシルバー」となっていて、オークションの掲載写真を見ていてもちょっと濃いかな、と思ってはいたのですが・・・・。 一応現行R2用にもラインアップされていますが、初代ステラから採用された改良型のユニットなので、少なくとも2006年6月以降に登場したタイプですからそんなに古くは ないです。 出品者の方の「新車外し」を信用することにして5,000円で入手しました。 スバルブランドは機能の割に高くて、新品は42,000円もするので、御の字です。 背面の14ピンハーネスは同一なのでそのまま使えます。 上が元々装着されていた旧モデルのヘッドユニット。下が今回ゲットしたもの。 機能的に大きな違いはないのですが、ラジオの選局メモリーが6個のボタンからダイレクトに選曲できる様になった(旧モデルは送りボタンでの選択)点と、携帯音楽プレーヤーなどが接続できる外部入力端子が装備された点が改善されています。 液晶パネルも大型化され、表示可能情報量が増えています。 が、普通に使っていてヒューズが切れると言う事は尋常ではないです。 そもそも故障の根本的な原因は何だったのでしょう? 思い当たるのはFMトランスミッター方式のCDチェンジャーの追加くらいしかありません。 最近このクルマに変更を加えたのはこれだけですから。 ただ、このクルマのオーディオのヒューズは10Aですから、12V用車載機器としてのキャパシティは合計120ワット程度までは大丈夫なはず。 しかも、旧モデルではオプションに専用のCDチェンジャーが設定されていて、背面にDINタイプの端子が装備されている事を考えても、十分な余裕を見込んでいるに違いないです。 増して、アンプを搭載していないCD再生専用機器の消費電力なんてたかが知れています。 非常に解せないですが、僕の配線の結線処理等に問題があった可能性は大いにあります。 ただ、今から検証は面倒ですし、他に物理的な要因が見当たりませんので、チェンジャーの電源をシガーライターから確保するように変更する事としました。 FMトランスミッターへの赤色線(アクセサリ)の分岐は取りやめます。 撤去して水色/黄色線には絶縁テープを巻いておきます。 バックアップ用のバッテリー電源線は今回異常が認められなかったのでそのまま活かします。 インパネシフトのカバーを外します。 この赤色線は取締レーダー探知機の配線です。 FMトランスミッターのアクセサリ電源線をこちらに引っ張ってきてシガーライター(ヒューズの名称としては「12Vデンゲン」で容量は15A)から分岐します。 探知機の電源もこれまでと同様ここから分岐させる形にします。 念のため、テスターによりACCポジションでここに12Vが来ていることを確認後、CDチェンジャーと探知機が、ACCで電源が入ることを確認しました。 絶縁テープで養生して、こちらは完了。 さて、いよいよヘッドユニットの接続です。 14ピンハーネスを差し込んで、動作チェック。 本体にCDを挿入して再生してみました。 次にアンテナ線も差し込んでFMラジオからCDチェンジャーを再生。 旧ユニット取り外し時、一緒に外していた取り付け金具を再度挿入。 プラスネジ4本で固定されています。 金具の取り付け完了。 今回入手したヘッドユニットを挿入します。 と、完全に押し込む前に再び再生チェック。 押し込んで完了。チェンジャーの方の再生も異常なし。 色違いですが、思っていたよりも違和感がないです。 逆にインパネシフト部と同列に濃いめのコントラストというのが、かえって好印象です。 嫁が気に入らないと言えば、パネル全体を塗り替えるつもりでしたが、OKが出ました。 この余計な出費は僕のせい? 原因を作った可能性はありますが、疑わしきは罰せず....です。(^^; あくまで嫁の為に良かれと思ってやったことですし。(^^; なお、最後に奇跡(笑)が起きました。 挿入したまま取り出せなくなっていたCDを摘出しようと、故障した方のヘッドユニットを再びバラそうとしていた時です。 ダメ元でビデオカメラのACアダプター(出力11V, 1A)に繋いで見たところ、なんと一瞬電源が入ったのです。 すかさずイジェクトボタンを押し、CDを摘出。 しかし、その後二度と電源が入ることはありませんでした。 何処が壊れたのか、まったくもって不可思議な物体です。 【了】
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