R2diary... Update:2008.08.06



購入検討時の基本データ

基本条件
嫁の希望:
絶対条件
5Door,4WD,AT(後にインパネシフトも追加)
その他: 乗り潰す(10年以上乗る)前提のため過給器付エンジンは避けたい、トールワゴン系は避けたい(好みの問題と立駐の関係)
当初 長く乗る場合のランニングコストを考えて「軽自動車」という事は決まっていました。
僕のイメージとしては、レトロ軽ブームの頃のミラ・ジーノ、ヴィヴィオ・ビストロ、オプティ・クラシック辺りの低年式車を30〜50万円程度でという漠然とした構想はありました。(僕も嫁同様、背高系は好きじゃなかったので)

しかし「軽自動車10万キロ限界説」「安全性能技術の進歩」「室内スペース」など、多くの考慮すべき点があることを知ったため、車種選びはそんなに甘いものではないと気が付きました。(^^;
デザイン 全体的なフォルムで嫁が好印象を持ったものが候補になり、消去法で
R2が残りました。

嫁が好印象を持った車種
初めから候補除外した車種
R1
1BOX、トールワゴン系
R2
スライドドア採用車種
アイ
フロアシフト車

この3車種は自分も好みのデザインであったため、家庭内で車種絞り込みを巡るトラブルはゼロでした。
SUBARU R1
SUBARU R2
MITSUBISHI アイ

結局R1は3Door 2×2なので、アイは価格が高いため共に除外となりました。(厳密に言えば、アイの場合はフロアシフトであることや、前後輪のホイールリム幅が異なる点、そして下記に示すとおり「車重が重い」「立駐不可」などにも起因します)
ボディカラー
娘の希望:とにかく
 
色以外は不可(ライトブルーも不可)

娘は2000年生まれのちびっ子ですが、一応、家族全員の意見を汲んでいます。(^^;
エンジン 僕の希望:NAのDOHCでタコメーターが付いていること。

最近の軽自動車は上級グレードでもタコを省略している車種がある事に、僕はカルチャーショックを受けました。
立駐入庫可否 R2の全高は1520mmで、一般的な1550mmリミットの立体駐車場に入庫が可能。また、我が家の車庫内でもリアハッチが全開にできます。

立駐OK
立駐不可
コペン 1245mm Kei 1550mm
ソニカ 1470mm ekワゴン 1550mm
ラパン 1505mm オッティ 1570mm
ミニカ 1510mm ライフ 1590mm
アルト 1510mm アイ 1600mm
R1 1510mm モコ 1620mm
R2 1520mm ムーヴ 1630mm
ミラ 1530mm ステラ 1645mm
セルボ 1545mm ワゴンR 1655mm
注:年式やグレードにより異なる場合があります。
一般的な車種での比較です。これら全てが我が家の候補車だった訳ではありません。
グレーゾーンの2車種が実際にどうかは自分には不明。
※オッティは三菱ekワゴン、モコはスズキMRワゴンのOEM。
車両重量 車重は850kgで装備充実系の軽自動車では軽い部類に入ります。
下表中のR1、R2よりも軽い車種は、ベーシック車だったり、
衝突安全性能が劣るといわれる車種が含まれている事が分かります。

車重
ミラ 770kg ソニカ 870kg
ミニカ 800kg ワゴンR 870kg
アルト 810kg ムーヴ 870kg
ラパン 830kg モコ 870kg
Kei 830kg ekワゴン 880kg
コペン 840kg オッティ 910kg
R1 840kg ステラ 910kg
R2 850kg ライフ 940kg
セルボ 870kg アイ 960kg
注:年式やグレードにより異なります。
NA,4WD,ATグレードを基本としていますが、設定のない場合はこれに準じたモデルを表掲しています。
自然吸気か
過給器付か
冒頭でも過給器付車を避けたいという事を書いていますが、自分の中ではそれなりに葛藤がありました。

自分は、同じエンジンに過給器を付けたものとそうでないものでは、耐久性という面でNAに一日の長があると考えています。

クルマを熟知していてちゃんとメンテナンスをしているオーナーからは異論が出るかも知れませんが、実際、とある軽自動車メーカーのターボ車は、機関系の故障原因の上位に常にタービンの故障が挙がる事は割と知られた話です。

部品数が多く機構が複雑化している点、過給器自体が極めて高温になる点....この2点だけでもNAよりもトラブル要因は多いと言えます。

これはクルマに限ったことではなく、構造が複雑な部品や発熱を伴う部品が存在する製品全てに言えることかと思います。

加えて、我が家では中古車の購入を前提としているため、前オーナーがどのような運転をしていたかによっても、コンディションは大きく左右されます。

理屈の上では、NAエンジンよりも低い回転数で同等以上の出力とトルクを発生する事ができるわけですから、乗り方によってはエンジン本体に対しては優しいと考えることもできます。
が、過給器付のクルマでそんな扱いは....まず間違いなくアクセルを踏み込んでしまうでしょう。自分はそうです。(^^;

ただ、スバルの軽が採用しているスーパーチャージャーが耐久性の面でどの程度のものなのかが掴めなかったので、「エコな自分」と「走りたい自分」の間で揺れたことも事実です。

SC付のSは、メーカー間自主規制の最大スペック値である64psですから、実質70psオーバーと言われていますし、117クーペなど軽くちぎられてしまう加速性能を持っていることは明白です。
走りに余裕を持ったクルマを選ぶのも選択肢としては有りかな、とも思いました。

でも結局「嫁のクルマである」という事実と「エコな自分でありたい」という希望的観測を優先してNAのRを第一候補としました。

10年以上乗りたいという事と燃費性能、これを重視して我が家が出した結論は、あくまでも「自然吸気」でした。
絞り込み
年式 H17年モデル以前の初期型(A型)もしくはB型
走行距離 3.5万キロ以下
駆動 AWD
ミッション i-CVT
ボディカラー プリズムブルーメタリック
グレード

走行距離については、ちゃんとメンテナンスしながら乗れば軽自動車だって10万キロ以上は乗れると思っていますが、年間5,000〜6,000キロで10年乗っても10万キロを超えないくらいをリミットで考えました。
購入プロセス
気になった個体の販売店に業販が可能か問い合わせ
業販可だが目当ての個体は売約済のため代替候補の提示を受ける
代替候補車が条件ビンゴだったため写真のやり取りを経て購入決定
業販扱いで引っ張ってもらうため主治医に下駄を預ける
販売店(関東圏)から主治医の工場(札幌)に陸送
自分は主治医から購入する(陸送代を上乗せ)
主治医の工場で車検・ナンバー取得・納車整備
納車
程度 北海道のクルマは高速道路の塩害で下周りのコンディションが劣悪な場合も少なくないため、本州方面から引っ張ることを前提に考えていました。

4WDのRC2の個体数が少ない中、候補車の絞り込みは難航しましたが、運良く求車活動を始めてから2週間ほどで、関東圏から候補となる個体が出てきました。

実車を見ないで決めることに驚く人も少なくありませんが、現在の僕のメイン車、117クーペ4号も、全く何も見ずに業販ルートで名古屋の個体を購入したものです。(笑)

今回は中古車販売ディーラーの方から10枚以上の細部写真を撮影してもらってメールで送っていただいたので、117の時に比べれば遙かに実車はイメージできました。

納車されたR2の下周りはとても綺麗でした。
アンダーコート無しのクルマで5年落ちの個体がこういうコンディションをキープしていること自体、北海道ではとても珍しいと思われます。
修復歴 無いに越したことはないですが、あまりこだわりはありませんでした。
117クーペの求車時に「タマがあるだけで幸せ」という感覚が根付いている僕には修復歴にさほど抵抗がありません。(笑)

横浜の中古車販売店から直で買った117クーペ2号が事故車っぽかった(当時は修復歴有無の表示は義務化されていない)ので嫌な思いをしましたが、これが教訓となって「業販で地元に引っ張ってもらい、整備はあくまでも地元で」という方法にたどり着きました。

勿論、ニコイチやってるような個体は遠慮しますけど。(^^;
この辺りは販売店の担当者とのやり取りの中で、信頼できる店(人)なのかどうかを判断するしかありません。

結果、候補に挙がった個体はたまたま修復歴有りでしたが、そのまま購入に踏み切りました。
追突で後部パネルとマフラー、右リアドアパネルを交換している模様。
ただし、問題は全く発生していません。

地元の多目的ドームで開催されていた中古車フェアに行ったときのこと。
とある販売担当のにいちゃんが、こんなことを言ってました。
「ウチはいつも"正直に"修復歴有と明示しています」
....これって裏を返すと「そうじゃないところもありますよ」と言っているようなものです。(笑)

中古車市場の裏事情はよくわかりませんが、当然、修復歴の有る個体を「無し」と偽って販売する業者も存在する、という前提でクルマ選びに臨んだ方が良いと思いました。
そう考えれば、例え修復歴に拘らない方針でクルマ探しをしていたとしても「わたし、クルマに全然詳しくないのでお任せします」的なアプローチはちょっと危険かも知れません。

今回購入に至った我が家のR2は、はじめの情報提示では「修復歴無」とのことでした。
僕が購入の意志を固めたことを伝えた後に「書類を細かくチェックしていたら"有り"と記載されていることに気が付いた」と連絡が来ました。
それで店側の方が、販売にはやや消極的になったような印象を持ちましたが、僕は購入に踏み切りました。

これも販売テクニックのうちの一つなのかも知れませんが、それまでの対応が真摯な姿勢だったので、自分は信じることにしました。
はっきり言って、こういう事は疑い始めたら切りがありませんしね。

因みに、購入価格は当初から10万円ほど安くなりました。

ただし、「修復歴有車」の中には、必ず「ハズレ」が存在することを覚悟する必要はあります。


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