R2diary... Update:2018.08.09



購入後の印象

2018年8月現在、購入当時から10年経過後の印象を薄青色の文字で追記しました。

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乗り味が凄く良いです。

北海道では凍上の影響で舗装路でも、ひと冬経てば凹凸が目立つような道路も少なくありません。

現行軽自動車で四独を採用しているメーカーはスバルだけです。
独立懸架式
固定車軸式
左は後輪サスペンション方式の違いによる挙動の極簡単な比較イメージ図です。(独立懸架方式があらゆる局面において優位であるというわけではありません)

【追】運転席や助手席では気にならなかったのですが、後部座席では突き上げがかなり大きいです。
ホイールベースの短い軽自動車では仕方がないことなのかもしれませんが、後輪での段差乗り越えがダイレクトに伝わる印象です。






4気筒エンジンが軽自動車にベストチョイスであるかどうかは別にして、これに拘っているメーカーは今やスバルのみ。(現行でスバル車以外の4気筒車はダイハツコペンだけ)
我が家のR2 Rは、16Valve DOHCのNAエンジンを搭載していますが、アイドリング時のエンジン音は非常に静かです....

というか500回転で振動もなく安定しているので、当たり前のように静かです。

R2に搭載されているEN07型エンジンは、軽自動車の最大排気量が660ccに変更された1990年のレックスに初めて搭載されました。
当初はSOHCのみで、ヴィヴィオの1993年モデルからDOHCが追加されています。
550ccの頃のEN05型とも基本的な部分は変わっていないので、実に息の長いエンジンであると言えます。
悪く言えば「時代遅れ」よく言えば「成熟している」エンジンという事ですね。(笑)

自分としてはポジティブに捉え、後者の表現の方が相応しいと考えています。そもそもレシプロエンジン自体、皆同じ原理で動いているわけですし。(^^;

ECOモードを解除してベタ踏みで加速すれば7,000回転近くまで軽々と回りますが、高回転域でのエンジン音はかなりうるさいです。
さすがにこの時は4気筒エンジンのメリットは微塵も感じません。
....という事で、マフラーを換えてマフラー音に紛れさせることにしました。(爆)

【追】最初の内は「こんなもんだろうな」で済んでいたのですが、我が家の場合、NAの軽自動車の加速の悪さに対して、僕も嫁も共に段々と不満やイライラが募っていきました。
ジュリエッタのページでも書いていますが、僕は自分の車のスペックと立ち位置を押さえておくことは大切だと感じました。
僕は117クーペに乗っていた頃から自然吸気派だったのですが、ジュリエッタへの乗り換えを機に完全に過給器肯定派に変貌してしまいました(^^;
そう考えるとR2もRよりもスーチャ付のSを選んでいた方が、我が家の場合は幸せになれていたかも知れません。



感心したのはブレーキです。

とても自然な反応で、踏み代の深さと効き具合の加減が自分には非常にマッチしていると感じました。

ABSが標準装備ですが、自分は好きじゃないのではっきり言って不要ですが、冬道に不慣れな嫁のことを考えれば有って良かったのかも知れません。

【追】ブレーキについては何ら不満はありません。
A
W
D
R2の4WD(AWD)はビスカスカップリング方式ですので、普段はFFです。

メンテナンスフリーであることが最大のメリットですが、前後輪の回転差が増大して後輪にも駆動が伝わったとき、どの位のトラクションが得られるのかは、まだ未体験なので何とも言えません。

ただ一つ言えることは、LSD付きとは言えFRの117クーペに比べれば、はるかに雪道での苦労は少ないと思われます。

【追】冬の札幌で、この車でスタックしたことは一度もありません。
十分合格です。
i

C
V
T
CVT車は勿論初めてです。
楽です。回転を制御する様子をタコメーターでモニターしているとなかなか面白いです。
燃費が良いのも恐らく3AT、4ATの様にシフトアップした瞬間の上側ギヤにおけるエンジンへの大きな負荷が機構上発生しないことが大きいのだと思います。

まさに街乗りに威力を発揮する優れものであると言えます。
Lレンジは、自動変速が有効なままでエンジンブレーキが効かせられるので重宝します。
また、嫁が固執したインパネシフトも非常に使いやすいです。

【追】当初はCVTの挙動って面白いなぁと思ってアクセル踏んでいたのですが、ジュリエッタに乗ってしまうと、やはりDCT(デュアルクラッチ)の方がクルマ、クルマしていて楽しいです。

嫁でさえパドルシフトによるシフトダウンを日常的に使っています。

そんな嫁もCVTのR2ではそういう「運転を楽しむ」という乗り方はしていませんでしたね。
僕は雪道限定で、滑りながら右左折して喜んでいましたけど(笑)

非常にしっかりしています。走っていてとても安定感があります。
ボディ剛性が高いのでしょう。
主治医によれば、スバル車には、他社に見られるようなボディパネルのボルト穴のマージンが殆どなく、各パーツがキッチリ造られているため、外す時は良いですが、組む時はかなりシビアな作業精度が要求されるのだそうです。

ここに構造寸法上の妥協が許されない航空機メーカーとしての一面を垣間見ることができます。

また、リアハッチのダンパーなども、片側一本で済ませるクルマも多い中、R2はしっかり両側に設けてあります。

【追】反省点は、ケチってアンダーコートを施工しなかったことです。
サイドのアンダーモールからリアタイヤハウスにかけて、かなりの錆に襲われました。
特に、冬に高速道路を利用する事がある場合は必須だったと痛感しました。

ただ、ドア下のアンダーモールはアンダーコートしてもしなくても関係ない部分な気がします。
想像ですが、恐らくこの部分の裏側に水が侵入して溜まりやすい箇所があり、高速道路走行時、融雪剤の塩分を含んだ飛沫が入り込み、走行後のコイン洗車では落ちきらずに内側から腐食が進んでいった...などと考えてみました。



A型の挑戦的なデザインでありながらも癒し系の動物をイメージさせるフロントマスクは、とても個性的で大好きです。
C型以降のデザインの方が人気があるようですが、僕は断然A型が好きです。

ただ、自分はあまり飛行機の翼はイメージすることはできませんが。(^^;

っていうか「フード付きのジャージを身にまとい、両手両足を一杯に拡げ、床に寝そべって柔軟体操する黄色いゼッケンを付けた人」に見えます。(爆)

サイドビューについては、117クーペがFフェンダーのサイドウインカーと、Rフェンダーのサイドリフレクターによって、シンメトリーな視覚効果を狙っているのと同じ匂いがします。
リアビューも非常に気に入っています。

初期型にはリア・アンダースポイラーが無いため横置きのサイレンサーが目立ちますが、ステンレスマフラーに交換することで逆にアピールできます。

テールレンズのエッジからリアウィンドウ下端にかけて有機的に繋がる曲線が自分は特にお気に入りです。

嫁もこのクルマのフォルムが好きで候補車となった経緯がありますが、僕がAorB型に拘っていたのに対し、カスタムやC型以降のフロントマスクがそれとは全然違うデザインである事に全く気が付いていませんでした。(^^;

どうやら、全体的なシルエットが気に入ればそれで満足する性格の人のようです。(^^;

【追】デザインは変わらず好きです。
スペース優先の箱型ばかりが売れている昨今を考えると、今後はもうこんなデザインの軽自動車は現れないんでしょうね。(寂)




雰囲気はとてもお洒落で、インパネ周りなどはとても好印象です。

この素材でここまでの質感を出している点は褒めてあげるべきと思います。

ただ、ドアのインナーパネルはいただけないです。
クルマ本来の部分にお金を掛けたツケがこういう部分に現れてしまうのは、他社との価格競争を考えるとやむを得ないのかなとも思いますが、R2の一体プレス成型のドアパネルはあまりにもプラスティッキーでお粗末です。

我が家のR2は内装がブラック/グレー系なのでなおさら目立つ感じです。アイボリー系の方であれば辛抱できたかも知れませんが....。

時期を見て塗り替えるかも知れません。


シートのデザイン、材質とも悪くないです。僕は好きな方ですね。
シートの色も、汚れが目立たない点も相まって、ブラックの方がイイ感じに思います。

ただ、着座位置が高い事と、座面の奥行きが短めな所は不満です。

モータースポーツの中でもWRCに力を入れるメーカーですから、着座位置が高めで背もたれを寝かせない姿勢をベストと考える所は理解できなくもないですが、117クーペの低い姿勢になれている自分にとっては、太ももの裏に圧迫感を感じる事があります。

ただ、座面の奥行きに関しては身長180cmの自分ではなく、164cmの嫁であれば全く問題とならないみたいです。
それでも前席に関しては「疲れる」という意味ではないです。

後席については....
.... やはりもう少しリクライニング角度が欲しいです。





基本的にデザインを優先したクルマなので、居住スペースが犠牲になることは致し方ないところです。

1stカーがクーペなので、2ndカーとしてこれでよいのかと、購入前に最も悩んだ部分でもありましたが、今は全く後悔はありません。
大人4人が常に乗る状況では厳しいかも知れませんが、3人乗車では特に狭苦しさは感じません。
この点は家族全員117クーペで慣れていますし(笑)、4枚ドアであるという事が利便性の面では重要なファクターでした。








ラゲッジ・スペースは期待していませんでしたから、あまり驚きはありません。(つまり予想通り狭い)

荷物を積みたい場合は、割り切って分割可倒式のリアシートを有効活用するしかないと思います。
3人乗車で片側を倒した状態でも、結構大きな物を積めます。

両側倒した状態では16インチの子供の自転車が積めます。



悪いです。特に斜め後方視界が。

それと、最近のクルマはみんなそうですが、Aピラーによる斜め前方の視界の悪さも非常に気になります。

これもデザイン優先の影響と衝突安全ボディの強度確保のためやむを得ない部分もありますが、駐車時の後方視界については汎用のコーナーセンサーの取付で補完しました。

最後は「慣れ」ですかね。(^^;

良い....と思います。(^^;
自分は発進時踏む方なので他の人よりも燃費は確実に悪いです。

10・15モードで22km/L(AWD車)がカタログ値ですが、自分には達成困難かも知れません。
郊外走行時に挑戦してみます....

っていうかガソリン高いし、日頃から省エネ運転心掛けねば。(笑)

街乗りオンリーで、平均15km/Lくらい(117クーペの2倍)を目指したいところです。(^^;

【追】燃費重視派の方には、ウチの場合まったく参考にならないと思います。
15km走らないです。市街地オンリーで12〜13km/Lくらいでしょうか。
人によっては20km/L走る方もいらっしゃるようなので、要は走り方次第ってことですね(笑)

R2購入当初は燃費性能やガソリン代をかなり意識してNA&レギュラーガソリン仕様のRを選んだ一面もあったのですが、現在その正反対の性格のターボ&ハイオク仕様のジュリエッタに乗っています(笑)

ハイオク仕様については、年間数千キロしか走らない我が家の場合は気にするほどのレベルでは無いという事に気が付きました。

単価の差を10円とすると、レギュラーとハイオクの燃料代の差は、1万キロ走る人で年間1万円くらいです。
我が家の場合は満タン一回分位の差でしょうか。




純正のインテグレーテッドCD&AM/FMラジオが搭載されていました。
ダッシュパネルとの一体感が素晴らしいです。
ヘッドユニット自体のパネルデザインも、インパネ全体へのマッチングに配慮した跡が容易に汲み取れます。

これは、H15年のデビュー時から現行R2やステラにも引き継がれている点を考えても、完成度の高さにスバルも自信を持っているのだと思います。

あまり音質に問題が多ければ社外品との交換も考慮しなければならないと思ってましたが、自分には十分なレベルですので今のところ換えるつもりはありません。

しかし、スピーカーはいただけませんねぇ。
我が家のR2は元から4スピーカー化されていたのですが、スピーカーは前後とも社外品に交換しました。

【追】時代の流れというものでしょうか、途中からポータブルナビに内蔵のSDメモリプレーヤーしか使用しなくなりました。
ただ、このポータブルナビ、地図表示しながら再生できないので不便!(^^;


当初、業版元の販売店からこの個体がHIDヘッドランプ装着車だとは知らされていませんでした。

明るい。明るすぎです。R2では、乗車人員数や重い荷物の積載時にヘッドアップして光軸が上に向かないよう、運転席から調整ができるようになっています。

0〜3までの4段階で調節できるのですが、車検時に調整してもらった標準位置(0)では、上向き過ぎる気がします。
特に札幌市内では対向車に配慮して、通常は2段階下げた位置にしています。

H4ハロゲンバルブよりも遙かに寿命が長いらしいですが、1回切れると2〜3万円掛かるそうなのでちょっと不安。

ただ、 ハロゲンバルブでも10年で1回切れるかどうかですから、HIDもクルマの寿命を全うする間にバーナー交換0回で済むことを祈るしか有りませんね。





ウチの娘は生まれながらにして「青」に異常なほどの執着を見せます。初めて覚えた言葉が「アオ」だったくらいです。

10年以上乗る前提ですので、もしかすると娘が免許を取って最初に運転する車がこのR2になる可能性もありますから、一応娘を含めた家族3人全員の希望を盛り込む形でクルマを選ぶことにしました。

それでもちびっ子の娘に形や性能云々の話をしたってしょうがないので、せめてボディカラーくらいは娘の希望を叶えてやろうという事になりました。
ということで、色は当然の如く「青」指定となりました。(^^;

R2のボディカラーの設定色で「青」はプリズムブルーメタリックかWRブルーマイカになりますが、初期型はプリズムブルーMしか選択肢はありません。

結果的に、中古車を探すに当たってこの色指定がかなり候補車を限定することになり、オークションなどで主治医にも探してもらっていましたがなかなかタマが出てきませんでした。

それでも2週間目で業販可能な中古車ディーラーから見つかったのは幸運な方だったのではないかと思います。

この色は、全員気に入っています。


全く不満を感じません。
国内ではいち早くCVTを採用し、そのノウハウの蓄積では他社の追随を許さないスバルの軽。

ドライバーのアクセルワークに違和感を感じさせず、しかも燃料消費効率に優れたプログラミングは、長年の経験から最適なセッティングを見つけ出しているのだと思います。

ヴィヴィオで不評だったクリープ現象無しの仕様は改善されており、普通のAT車と同じ感覚で扱うことができます。

0〜80km/hでの使い勝手は、自分的には満点に近い評価です。

【追】運転を楽しむという意味合いではなく、近所のスーパーまで買い物に行く、という目的をこなすという意味では、全く不満はないです。この点は評価は変わりありません。



最高速は、平地ではスピードメーターの最後のメモリまで達します。

ただ、大人4人乗車で3%程度のややキツい上り勾配が長く続くような山間部の高速道路では、ECOモードONの状態では100km/hの維持が精一杯という感じです。もちろん巡航に問題はありませんが、こういう条件での追い越しは厳しいです。

でも、平地であっても100km/hオーバーの速度域では、普通乗用車と同じレベルの追い越し加速は期待しない方が良いです。
遅いクルマを抜かそうとして追い越し車線に入る際は、後ろに速い普通車が迫ってきていると、ベッタリと後ろに張り付かれる場合があるので注意しましょう。

【追】制限速度100km/hの高速道路では、流れに合わせるためにかなり「頑張ってる感」が出ます(笑)

制限速度80km/hの高速道路では、平坦路での巡航は問題ないですが、上り坂では頑張らないといけません(笑)




一度だけカタログ貰いに行ったことがあります。
余りガツガツ売ろうとしない姿勢は社風なんでしょうか?人によっては「売る気あるのか?」と捉えられかねませんが、印象は悪くはなかったです。

地域によっては「スバルのディーラー対応は最悪」という噂も耳にしますが、自分は中古車オーナーですし、そもそも整備でディーラーにお世話になるつもりは毛頭無いので余り関係ありませんけど。

退
2008年4月、スバルが軽自動車部門からの撤退を発表しました。

周りの人々からは「おまえがスバルの軽自動車買うなんて言いだしたからだ」と散々言われました。(爆)

何せ117クーペばかり二十年以上乗り続けている僕が、嫁がメインで使う車とはいえ、自らの意志でいすゞ車以外に手を出すとは自分でも想定していなかったことなので、もしかすると本当に僕のせいなのかも知れません。(^^;

それにしても、あまりにタイムリーだったので驚きました。
独自の魅力をいっぱい持つ「スバルの軽」が無くなるのは非常に残念に思います。
いすゞ車と同じ道を辿るのかと思うと、何か運命を感じますね。

ただ、暫くはダイハツのOEMを販売して段階的に完全撤退するというシナリオだそうですが、それはやめた方が良いのでは?

確かにダイハツは総合点の高い軽自動車造りをしますが、スバル車の持つ独自性に魅力を感じて「スバルの軽」に乗るような人達が、「ダイハツが造ったスバルの軽」を選ぶとは思えません。

DOHC16バルブ+スーパーチャージャー付、四輪独立懸架のステラが、DOHC12バルブ+ターボチャージャー付のムーヴもどきに変わっても、スバル車のユーザー層は買ってくれるのでしょうか?

向こう10年以上、今のR2に乗り続けるつもりの我が家にはあまり影響ないですし、そんなことは「大きなお世話だ」と一蹴されるかも知れませんが。(笑)
それに「いまだにリーフスプリング車に乗ってるお前は何なんだ」と言われると返す言葉もありません。(爆)



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