640diary... Update:2023.11.15


ジュリエッタ - アルミホイールのガリ傷補修

1. アルミホイールのガリ傷補修 
2. アルミホイールのガリ傷補修...え?..また?  

20231029日。
アルミホイールのガリ傷のリペアを実施しました。写真はビフォーアフター。


この10日ほど前にオークションにて即決で入手したユーロデザインのフォリオ(Eurodesign FOGLIO)。
18インチ7.5Jオフセット+41mm、まだ山が残っているYOKOHAMAアイスガード6を履いた状態で、45.2万円ほど。出物が少ないので思い切って奮発しちゃいましたよ(笑

現在、金属高騰の影響で17.5万円まで値上がりしている、アルファ伝統の通称「梅ホイール」。
傷有り中古ですが11.3万円でGETできたので結果的に購入にはとても満足しています。


コンディションは、4本の内、目立った傷の無いものが1本、残り3本は傷有りで、中でも1本は写真の通りかなりガリガリッと行っちゃってます(^^;


割り切ってそのまま乗るのも一つの手ですが、この1本は余りにも目立つ....
という事で、補修を試みることにしました。


とはいえ、せっかくこの金額で手に入れたのに、業者さんにリペアをお願いして数万円掛けるのは本末転倒です。(考え方は人によると思いますけど)
なので、自分的には多少の傷や跡には目をつぶって、極力お金を掛けないでDIY補修を実施することにしました。

今回のために購入した物。
アルミパテ。amazon1,100円。


プライマー。同じくamazonにて618円(200ml入)。
手持ちのプラサフがアルミに有効なのか分からなくて、かつスプレー缶しか持っていなかったため、染めQのミッチャクロンを買おうとしたら、今度は缶入りのもので少量サイズがラインナップになく、結局日本ペイントのこれにしました。


そして、今回のため...と言うわけではなく、溶接部が取れて使用不能になってしまったタミヤのエアブラシの代わりに、安価な中華製のエアブラシを調達しました。


ノズル径はホビー用エアブラシとしては大きめの0.5mm、カップ3種類付で2,600円。
タミヤのエアブラシの時と同様に、1/4-1/8変換アダプタとウォーターセパレータを接続して39L2馬力エアコンプレッサーに繋いで使います。
ただ、amazonで購入したこのエアブラシ、1/8インチねじのネジ切り精度が悪く、手持ちの1/4-1/8変換アダプタにねじ込めないという事態に....
結局、タミヤのエアブラシのパーツと差し替えて事なきを得ましたが、何気に今日もまた中華製の洗礼を浴びたのであった(笑)



そしてこれは、今回の肝となった手持ちの"メッキみたい...にはならない"「メッキ調スプレー」ww。因みに、鉄部もOKですが屋内使用を前提とした商品です(笑
購入したユーロデザインのフォリオは、「ハイグロスシルバー」というポリッシュ系のシルバーで、色番号は愚か、近似色の情報すらない状況。
今どきの用語としては「ハイパーシルバー」という系統に属するみたいなのですが、このハイパーシルバーにも色々種類があるらしく、絞り込むのは困難という結論に至りました(^^;
で、ギャンブル性が高い選択になりますが、この「メッキ調スプレー」でやってみようと(笑

※このハイグロスシルバー(≒ハイパーシルバー)、ドイツで開発されたかなり高度な技術を駆使した塗装方法らしく、本来はただ「塗れば良い」という代物ではないらしい...^^;
塗膜はメッチャ薄くて、軽く水研ぎしたら直ぐに下地が出てきてしまいました^^;

どうやら、下地を陰影に利用することで金属のような光沢感を出すため、塗膜を薄くする必要があるらしい。



試しにホイールの裏側で吹いてみました。
明らかに違う色だけど、エアブラシで上手くぼかすしかない?ww
っていうか、これくらいの光沢感がないと最終的にハイグロスシルバーに太刀打ちできなくね?っていう訳の分からない理屈で、このまま自分で自分の背中を押すのであった(爆)


まずはアルミパテを盛ります。2液式なので、適当なビニール袋の上でこねます。


パーツクリーナーで脱脂後、パテ盛り。



113日。
#150#320#600#1000を使い分けて水研ぎ。




プライマーを筆塗り。
この工程の後、半乾きで塗装に取り掛かったら、滲みが出てしまい手戻り
結局、完全乾燥まで4時間以上置いて塗装作業に移行しました(ドライヤーで急速乾燥でも良いとは思います)。
やはり、メッキ調スプレーの顔料成分が少しデリケートなようです。


114日、本塗装を開始。
メッキ調スプレーを塗料カップに噴射して取り出し
、これをエアブラシで使います。


コンプレッサーのエアー圧は2.0kg/cuにセット。


取りあえず吹いてみる。


うーん、表面の凹凸が目立ちます。もう少し水研ぎします。


こんなもんだろか...


本塗装。


ここでも、本来のやり方である半乾きでクリアを吹いたら、シルバーの塗料に滲みが出てきました。


ちょっと調べてみたのですが、塗料にはその成分によって「溶剤強さ」というのがあるらしい。下の写真は、今回使った(使うつもりだった)塗料関係ですが、はじめ、クリアにはSoft99のボデーペンではなく、その隣のアサヒペンのクリアコートを使うつもりでした。

理由は簡単で、今回の補修部位には缶スプレータイプでは、噴射の勢いが強すぎるためで、缶入りのクリアコートを使用してエアブラシで吹くつもりでいたのです。
が、成分表示を見てみると、ボデーペンの方は主成分がアクリル樹脂のみ、クリアコートの方はアクリル樹脂に加えてニトロセルロースという成分が含まれていました。
で、ニトロセルロースを含有する後者は前者よりも溶剤強さが強いらしく、溶剤強さが弱い塗料の上から溶剤強さの強い塗料を上塗りすると、分離や滲みが生じやすくなるらしい。

そして上の写真のような滲みから想像するに、メッキ調スプレーはアクリル樹脂塗料ですが、使用している顔料との絡みでかなり「序列的に弱い方」に分類されるものなのではないかと思ったのでした。

これを考慮した上で、本塗装のメッキ調スプレーをカップに噴射して溜めて、エアブラシで吹き、(半乾きではなく)完全に乾燥させた後、クリアはSoft99のボデーペンを同じ方法でカップに噴射して溜めて、1層目はこれをエアブラシで吹き付け、2層目以降は直接スプレー缶で吹く、という手順としました。




ということでやり直し。再度水研ぎし、プライマーを塗布。


115日、本塗装。



本塗装完了。


乾燥もOK


1110日、クリアを吹く。


エアブラシで1層目を吹いたら、乾燥後、以降は直接スプレー缶でクリアを吹く。
それでも1回の噴霧は1秒以内に抑えて、断続的に吹く。乾かしては吹くを繰り返す。


本塗装の"メッキみたい...にならない"「メッキ調スプレー」(笑)の塗料は本来屋内用なので、クリアーは5回ほど塗り重ねます。


乾燥後、手磨きでバフ掛けして作業完了。
(半乾きで電動工具を使ったら塗装が剥離してしまったので、以降完全乾燥+手磨きでw)


よーく見ると今回塗装した箇所とそうじゃない箇所との違いが分かります。



が、一見して分からないレベルにはなっているかな。




これは、別の箇所の傷。パテ盛り、水研ぎ後。


本塗装、クリアー後。


バフ掛けして完成。


さらに別の傷。パテ盛り、水研ぎ後。


本塗装、クリアー後。


完成。ここは若干マスキングテープが出しゃばってしまいました^^;
まあ、いいか...細かいことは気にしない気にしない(笑)


作業工程のおさらい
1.脱脂(パーツクリーナー、タイヤにかけない!)
2.パテ盛り(アルミ対応品、一晩乾燥)
3.水研ぎ・足付け(#150〜#1000)
4.プライマー(筆塗り、4時間乾燥)
5.本塗装(メッキ調スプレー:エアブラシ、長めに乾燥)
6.クリア(エアブラシ、1層塗り)
7.クリア(スプレー缶、4層塗り)
8.磨き(バフ掛け、手磨き)

1112日。
いつもよりも数週間早いのですが、冬タイヤ組込み済のこのタイヤ&ホイールに交換してしまおうと思ったら...
ホイールボルト(純正)を目一杯ねじ込んでも、数ミリのガタつきが....
純正互換のホイールの筈なのに.....

やむを得ずスペーサーを買いにABに行ったら、厚さ5mm2枚入が2,080円。た、高い!
その脚で道路挟んで向かい側にあるUP GARAGEに行くと、2枚入が1,100円。4枚分買ってきました。


スペーサーを咬ませてタイヤ装着。


装着完了。



本来自分はBLIZZAK信者なのですが、取り敢えずひと冬このタイヤで過ごしてみます。
来春は夏タイヤに組み替えて、FOGLIOは夏用ホイールとして使うつもりです。


右前輪。


右後輪。


左前輪。


左後輪。


このくらいの距離感では、補修箇所はほぼ分からないと思います(笑)
ただメッキ調スプレーについては、屋内用&クリア等の上塗りNGと書いてあるので、耐候性・耐久性はこれから身を以て検証ですね^^;

ホイール以外の今回の出費は、ケミカルがパテとプライマーで約1,700円(手持ちのものも含めるとメッキ調スプレーとクリアでプラス2,100円)、想定外!のスペーサーが2,200円。
合計6,000円という感じですね。御の字かな。

...が、これで終わらないのが世の中ってもんです(苦笑)

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