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2020年9月、業者さん施工による、自宅外壁のリフォーム工事を実施しました。 以下は施工後と施工前の写真。 施工後。 施工前。 我が家の外壁、20年経過して、これまで一度も本格的なメンテナンスをしておらず、窯業系のサイディングボードはあちこちで剥離し、ひどい箇所は穴が開いていました。 下の写真、遠目にも剥離して白くなっている箇所が分かると思います。 工事完了後。 で、昨年から色々と模索していて、結果的に予算上、塗装じゃなければ実行は難しいとの結論に至って何社かに塗装を前提に見積依頼をしていましたが、ある1社は全面張り替えで400万、別の1社は全面重ね張りで300万、という具合で、自分としては「無理でんがな!」の世界でした(ToT) そしてこれらの業者さんがほぼ口を揃えて言うのが 「外壁材に12mmのサイディングが使われており、現在入手不可のため、部分張り替えによる補修ができない」という事と、 「全体にも傷みが激しいため、全面張り替え(または全面重ね張り)を提案します」という持って行き方。 サイディングに関しては、2000年の新築時、JIS規格の改訂(2008)によって既に最低厚が14mmに変更されることが判明していて、厚さ12mmのサイディングが消えゆく運命だったところを、予算がギリギリだった我が家は、ケチって12mmサイディングを強行したという経緯があって、確かにそれが今、仇となっている状況ではありました。 当初は15mmだったんですけどね(^^; ただ、自分的には「一部張り替えが必要な箇所に14mmを使用すると2mmの段差ができるから補修対応は不可である」という根拠には到底納得できませんでした。 さらに「剥離している箇所もエポキシ系の接着剤等で固めてしまってから全体を塗装すれば何も問題ないのでは?」という単純な疑念もありました。 実際、自宅の補修塗装を自分でやっている友人もいて、彼は傷んだ箇所はコーキング剤で補修していました(まあ、高所恐怖症の僕にはDIYでの外壁塗装は絶対無理ですがww) そして、塗装による補修を諦めきれない僕は、ネットを徘徊していてとある業者さんのWebサイトに辿り着きました。 それが今回工事をお願いした若M工業さんのサイト。 こちらは、ほぼ塗装を専業としている札幌の業者さんです。 実は僕がもう一つ疑心暗鬼になっていたのが、これまで見積を依頼した業者さんが、"恣意的に自分たちの得意工種に結論を持って行こうとしている"様なフシが垣間見えた点でした。 外壁のリフォームは事実上、工事費の高い順に「1.張り替え、2.重ね張り、3.塗装」の3種類しか無いと言って良いと思います。 例えば、窯業系サイディングが得意な所は、張り替えを提案するでしょうし、金属サイディングが得意な所は、予算があれば張り替え、そうでなければ上からの重ね張りを提案することになるでしょうし、左官工事が得意な所は塗装での施工を提案する、といった感じ。 そこで今回はこれまでのことを反面教師として、始めから塗装を得意としている業者を探すことにしました。 そして見つけた若M工業さんにメールで事情を説明して、補修方法の提案とこれを含めた塗装工事での見積をお願いしました。 その結果得られた回答&見積は.... 1.塗装対応可能(シリコン2回塗) 2.剥離箇所はケレン掛け後、コーキングで補修 3.どうしようもない所は一部14mmで張り替え 4.見積:モニター割引で約120万円(壁80坪+屋根) 見積金額も含め、自分の思い描いていた通りの回答が来て、即決しました。 キッチンのリフォームの時と違って、もうここで業者さんの実名を出している時点で、今回の工事に対する満足度が分かっちゃうと思います(笑) 2020年8月31日、足場の設置を開始。その日のうちに完了。 設置は僕は立ち会えませんでしたが、撤去時に来た足場屋さんは、リーダーと思われる人を除いて、全員外国の方のようでした。 恐らくベトナム等、東南アジア方面の若い方達でした。 作業写真は、若M工業さんから進捗報告として提供頂いた写真を、許可を貰って使わせて頂いています。 9月1日。 屋根のケレン掛け作業。 高圧洗浄機による洗浄作業。 外壁を高圧洗浄機で洗浄。剥離部分のケレン掛けを兼ねているようです。 高圧洗浄機で微妙に浮いた剥離箇所を吹き飛ばした後。 20年経ったコーキングの痩せ方も、かなりのもの。 9月2日〜3日。 目地のコーキングを開始。 古いコーキングは全撤去し、新たに打ち直します。 やはりプロの方はサイディングの妻(断面部分)が水を吸いやすいのをご存じのよう。 ピッチピチにコーキング剤を埋めてくれています。 剥離箇所の補修。 ここは、ベランダの下。雨水の水みちになっていたため、サイディングの損傷が激しく、長さ10cm位の細い穴が空いていて、余ったフロアタイルで塞いでいた箇所(^^; 釘を打ち込む胴縁の位置関係や、近接しているウッドデッキの関係で、この部分は張り替えが困難だったらしく、コーキングによる補修を行っています。 聞くの忘れましたが、他の箇所の補修で使用している白いコーキング剤と違う物を使用している模様。 ちなみに塗装完了後はこんな感じに。 出隅(サイディングのコーナー材)も傷みが激しい箇所。ここもコーキング剤で補修。 9月7日。 シーラー(下塗り)を塗っていきます。塗料の定着を高める働きがあります。 壁全体(濃いグリーン)及び軒天(明るいグレー)の中塗り(シリコン塗料1回目)を開始。 9月9日。 屋根のさび止め、中塗り、上塗り。 破風の塗装(上塗り中)。 屋根の上塗り中。 屋根塗装完了。 外壁も上塗りを終え、9割方作業が完了。 南側出窓の庇(ひさし)。 剥離が激しかった出隅も、塗ってしまえばほぼ跡が分かりません。 僕は、安易な張り替えや取り替えではなく、こういう補修を求めていました! 東側の外壁。 北側。 南側2階部分。 南側3階部分。 若M工業さんは、作業が丁寧で、しかも速いです。 雨天や補修、乾燥・養生期間を含めて約1ヶ月で工程を組んでいますが「塗り」作業自体は数日で完了しています。 西側出窓、車庫上の下屋部分。 北側玄関上の外壁部分。 9月16日。 今回、はじめから指定して伝い水防止水切りを全窓に設置してもらいました。 これは、サッシ下端の雨垂れが直下のサイディングを伝って経年劣化を早めてしまう事を防ぐ効果があり、2000年当時、東日本ハウスでも採用しておらず、自分も存在を知らなかったものです。 新築当時からこれが有れば、恐らくサイディングの傷み具合はかなり違ったと思います。 サイディングを張り替えた箇所です。 防水性確保のため、4辺にコーキングを入れてくれているので、よく見ると境目は分かると思いますが、ぱっと見「ココだよ」って言われないと分からないレベルです。 (ベランダの下20cm位だけが置き換わっています) 今回、色を濃色系のグリーンにしたのも、元色と陰影とのコントラストを目立たなくすることで、異なるテクスチャーパターンのサイディング同士でも気にならないようにする狙いがありました。 実は、最初嫁に「黒」を提案したのですが、秒で却下されました(笑) 緑色■好きなので良いんですが(笑) ここは3階の自分の書斎(と言っても2畳です。椅子を回転できるスペースすら有りませんww)の窓上の部分。 何故ここだけ異常に傷んでいたのか、原因が不明です。 僕は糖尿病になる前は喫煙者だったので、ここの換気扇は頻度が高かったんですが、それは関係ないと思うんだけどなぁ.... ここは玄関の下屋上の部分。下の写真の日影部分を見るとパターンが違っていると分かるのですが、遠目には全然気になりませんし、日なたに至ってはほぼ区別がつきません。 コーキング補修と一部張り替えの組み合わせによる塗装リフォームは、僕にとって思惑通りの結果で実に気持ちが良いです。 9月26日、足場の撤去が完了し、週明けの29日、足場が載っていたため最後になった玄関上の屋根塗装が完了。 工程通り9月30日、無事に工事が完了しました。 今回工事をお願いした若M工業さんの対応、補修方法、塗装の仕上がり、そして工事価格、すべて満足しています。 以下は我が家の場合の最終見積ですが、見積前にちゃんと計測して数量を出しているとみられ、項目も大変明確で単価自体にもおかしなものは見られません。
図面を渡せばさらに正確な数量で見積もって頂けたと思いますが、図面からざっと塗り面積の坪数を計算してみたらニアリーだったので、そのままOKしました。
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