|
2019年06月01日。 最近は、歳のせいか嫁も僕もショッピングセンターなどの駐車場で、駐車マスにまっすぐ駐車できないことが増え、結構悩みの種となっていました。 バックカメラを取り付けてはいますが、それでもです。 そこで、パーソナルCARパーツが販売している「リバース連動ミラー下降装置」を取り付けてみることにしました。 機能的には極シンプルで、シフトをリバースに入れると、これに連動して助手席側のドアミラーが自動的に下を向き、駐車マスのラインを確認しながら後退でき、シフトをリバース以外に入れると数秒後に元のミラーポジションに復帰する、というものです。 まあ、元々は左リアタイヤ付近に障害物や子供、小動物などが居ないかチェックするという、安全確認が目的のようです。 Amazonで4千2百円ほどでした。 作業開始します。 まず助手席のスカッフプレート(ステップのカバー)を外します。 グローブボックス下に1箇所だけプラスねじがあります。 これを外したら、後は内装剥がしでカバー全体を取り外せます。 ドアヒンジ付近の配線を確認。 と、何かにくっついていた茶色いカプラーがポロッと取れちゃった(^^; まあ、特に影響無さそうなので知らんぷりします(笑) これは配線のホルダーだと思いますが、取り外しました。90度回して抜き取ります。 作業の際は必ず運転席のミラー調整ボタンのスライドスイッチを中立の位置にします(電圧のチェック時はスイッチを左側にします) テスターで、目当ての配線を探していきます。 配線の細さと色で、グレーベースの3本のコードに目星をつけました。 どうやらビンゴのようです(笑) 嫁に運転席から助手席のドアミラーの調整ボタンを操作してもらいながら、僕はテスターを充てました。 結果は以下の通り。 灰白線(■■)→ミラー上昇で12Vを示す線。 灰青線(■■)→ミラー下降と右方向で12Vを示す線。 灰黄線(■■)→ミラー左方向で12Vを示す線。 つまり、上昇専用線の灰白線(■■)と下右共通線の灰青線(■■)が使用する線です。 左専用線である灰黄線(■■)は使用しません。 灰白線(■■)と灰青線(■■)を切断し、ギボシ端子をつけておきます。 ダッシュパネルを外し、ナビ本体を外します。 助手席側からナビ裏の配線密集地域まで、線を2本通します。 バッテリ電源線(+B■)から1本分岐させます。赤線(■)使用。 リバース信号線(REVERSE■)から1本分岐させます。黒線(■)使用。 ナビ裏から確保する線は以上。 ナビ裏から助手席側に持ってきた2本の線の内、 電源線(■)はギボシ端子をつけて装置の白線(■)と接続 リバース信号線(■)もギボシ端子をつけて、装置の橙線(■)と接続 切断した上昇及び下降信号線に装置の線を割り込ませます。 上昇側1:灰白線(■■)のドア側と装置の茶線(■)を接続 上昇側2:灰白線(■■)のスイッチ側と装置の青線(■)を接続 下降側1:灰青線(■■)のドア側と装置の緑線(■)を接続 下降側2:灰青線(■■)のスイッチ側と装置の黄線(■)を接続 装置のボディアース(■)は、助手席ステップカバーの固定ビスの箇所に共締めして確保。 以上で配線終了。 これで無事動作すれば配線を養生し、カバーを元に戻して作業完了です。 が、早速動作確認して見るも、なんと、上下方向が動作しない.... 一旦装置を外して元に戻してみましたが、やはり助手席ドアミラーの上下方向だけが動作しない... これ以外は正常に動作することから、ヒューズ切れである可能性は限りなく低い。 ...ということは、モーターか? これは、キーレス連動ドアミラー格納装置の取り付け作業時にも動作テスト中に格納用モーターが逝ってしまったことから、同じ事態が頭をよぎったのは、自然なことでしょう(笑) (テストの時は短時間に同じ操作を繰り返すため、モーターに負荷が掛かり過ぎたと考えていますが、そもそもこの程度で逝っちゃうモーターって....とは正直思う) しかし、この時点で端っからモーターが原因と決めつけていた事を、僕は後悔するのでした.... 2019年6月8日。 ヤフオクにて8,500円でGETしていた左側ドアミラーが到着していたので、モーターの交換作業を実施します。 2017年式スーパーパックスポーツからの取り外しのため、カバーはガンメタっぽい色で、ウチのスポルティーバとは色合いが違いますが、必要なのはモーターなので気にしません。 まずは内装剥がしでミラーをはずそう.... と思ったら、2秒で割れました(ToT) 僕の先入観で、今どきの車のミラーは樹脂製鏡だと勝手に思い込んでいたのですが、普通にガラス製でした。 あまりにもあっけなく割れたので、瞬間、一人で固まってました(笑) 考えてみたら、ヒーテッドミラーだし、樹脂なわけないか...(^^; それでも、目的はモーターユニットなので取り敢えずは問題なし。 でも、これ以上鏡を弄るのは若干恐怖を憶えるので、カバー側から外せるかどうか、チャレンジしてみることにしました。 どう留まっているのか分からないけど、こじって開けていくしかない... 下側は多少傷ついてもしょうが無いかな(^^; 外れました。 基本的に上下左右に計4本の爪があり、上下から挟み込むようにして固定される構造です。 ミラー側からドライバーなどを爪のある箇所に突っ込んでリリースできるかも知れませんが、最初の一発目でミラーを割ってから、僕はミラー側の隙間に物を突っ込むのが怖くなってしまいました(^^; お目当ての調整用モーターユニットが見えます。 ミラーレンズを外します。 今のところ自分なりに一番外しやすいと思っている方法は、 1)ストッパーリングにある2箇所の爪を少し起こして 2)間髪入れずに親指でミラーレンズを押し出す という方法。 (レンズを固定している爪は2×4+4=12箇所ありますが、指が入るのはこの2箇所だけです) まだ、割れていないレンズで試していないので分かりませんけど(^^; 外れました。 モーターユニットは3本のトルクスねじで留まっていました。 ユニット取り外し完了。 赤青緑の3本のコードが繋がったコネクタを外し、いよいよジュリエッタの壊れた(と思っていた)モーターユニットと交換。 がっ!....またやっちまった... 本日2個目のミラー破損(泣) 今度はサクションカップを使って真ん中から堂々と引っ剥がしてみよう...と、やってみたら... やばい....もう無傷のミラーレンズ、無いぞ!? やはり、ミラーレンズ側から外すのは自分には鬼門だった! 2019年6月9日。 まずは前述と同じ要領でミラーカバーを外しました。 再び、 1)ストッパーリングにある2箇所の爪を少し起こして 2)間髪入れずに親指でミラーレンズを押し出す 外れました。 ただし、この方法でもミラーレンズ破損の危険性はあります。 モーターユニットを外します。 モーターユニットのコネクタとヒーテッドミラーの熱線に繋がる端子を外します。 (壊れたと思っていた)モーターユニットを(今回GETしたものと)交換します。 がっ!動作テストを実施した所、同じく上下動のみ動かない! ということは、犯人はモーターじゃない? じゃあ原因は何か? まず、配線切断箇所から、モーターユニットまでの導通をチェックすることにしました。 切断箇所は 灰白線(■■)、灰青線(■■)、そして切断していませんが灰黄線(■■)の3本。 モーターユニット側は赤(■)、青(■)、緑(■)の3本。 これらの組み合わせを変えて導通チェックをおこなったところ、次のことが分かりました。 灰青線(■■)→青(■)と導通有り 灰黄線(■■)→緑(■)と導通有り 灰白線(■■)→どの線とも導通無し つまり灰白線(■■)→赤(■)と思われるが、何らかの理由で断線している、と予想しました。 また、 灰白線(■■)と灰青線(■■)で上下動作、 灰黄線(■■)と灰青線(■■)で左右動作 を受け持つので、上下のみが動かない今の状況では、灰白線(■■)→赤(■)が断線しているとすれば合点がいきます。 ということで、断線位置を特定すべく、経路を絞り込んでいくことにしました。 まず、ドアパネル内の配線に異常が無いか目視確認すべく、パネルを外します。 外し方は運転席側と同じなので、キーレス連動ドアミラーのページを参照して下さい。 ドアパネルを外しました。 グロメットの中までは確認できませんが、ぱっと見、派手に損傷しているような様子はありません。 また、パネル内でカプラー接続しているのは一箇所のみで、当然外れてなどいません。 一応この位置から「ミラー方向」と「切断位置方向」の両方向の導通をチェックしてみた所「切断位置方向」が導通無しでした。 ドアパネル内に物理的な損傷が見受けられないし、これはもう、切断位置付近以外考えられない状況です。 確かにこの位置でのギボシ端子の施工は、スペースも狭くて配線長も余裕が無かったため、若干引っ張り気味に作業していたことは否めません。 ただ、断線するほどでは.... ...しっ...してるんかい!!(笑) 断線箇所は、切断位置からドアヒンジ部のラバーチューブ内の間。 この間の線を1本入れ替えます。 ピックアップツールで赤線(■)を通し、ギボシ端子で両側を繋ぎました。 コネクタを接続。 ミラー側コネクタの赤線(■)と切断部の間の導通を確認し、さらにミラー上昇ボタンを押して電圧をチェック。 結果は12Vが来ていると判断して良いレベルの電圧を確認。 ミラー調整モーターの上下・左右方向の正常動作を確認! ドアパネルを戻します。 原因が僕の施工不良(というか配線の扱いが乱暴だった?)による断線だったことが分かったので、そのまま装置の取り付けに取り掛かります。 切断位置に装置の配線を割り込ませます。 注文した社外品のミラーレンズがまだ届かないので、取り敢えず割れてるミラーをはめ込み、動作テスト。 エンジンを始動し、シフトをリバースにする。 ミラーが1秒間下降して停止。 シフトをリバース以外のポジションにすると、7秒後にミラーが元の位置に復帰。 設定スイッチは取り敢えずこの辺りに。 配線を不織布テープで養生し、ステップカバー(スカッフプレート)を戻します。 ミラーの下降時間を長くすることで、もう少し下側が見えるような位置に調整できるみたいなので、注文したミラーレンズが届いたら設定を変更してみます。 6月14日追記 注文していた社外品のミラーレンズが届きました。 税別 3,200円/枚(台湾製)。 いつ提供されなくなるか分からないので、右側も買っておきました。 自分のように、あれこれ弄っては壊してしまうヤツにとっては、この上なくありがたいです(爆) 純正品はドアミラー丸ごとのアセンブリでしか提供されていないらしく、片側で4万とも5万とも言われています。これはALFAがべらぼうに高いわけでは無く、ASSYだと皆これくらいにはなるみたいです。 ヒーテッド対応です。 天井のケーブルが映っているだけで、割れているわけではありません(^^; 割れた純正のミラーと比べるとかなりブルー系であることが分かります。 映っている作業場の天井を見比べても分かるように、かなり防眩効果が期待できます。 ついでに運転席側も換えてしまおうかなとも思いましたが、怖くてできません(笑) カバーを外しました。 熱線の端子を繋ぎます。 嵌め込みました。 純正はガチガチでしたが、これは若干緩めにスコンとはまる感じ。 メンテナンス上はこれくらいの方が好みです。 カバーも装着しました。 設定でミラーの下降秒数を増やしてみました。 リバースに入れるとミラーが下降。 もう少し下がっても良いかな? 1.7秒に設定していますが、アッパーの2秒まで下げても良い気がします。 リバース以外に入れるとミラーのポジションが元の位置に復帰。 それにしても、設定変更用のスイッチが運転席まで届かないので、運転席からシフトチェンジする係と、助手席からスイッチをオン/オフする係の2人体制じゃないと設定変更できないのは結構めんどくさい(笑) スイッチのコードを運転席まで延ばそうかな。 取り敢えずちょっと様子見です。 結局、中古のドアミラー8,500円と、社外品の交換用ミラーレンズ3,500円は、配線の断線に気が付くか、もしくは断線自体を未然に防いでいれば、必要なかった出費でした(泣) 本当は、モーター交換後に、壊れた方のモーターユニットを分解して、市販のモーターで代用できないか調べるつもりでしたが、結局モーターユニットの故障では無かったため、今回はやめておきます(^^; 追記:ミラー下降時間の設定変更がうまくいかないです。 下降時間を長くすると下まで降りるのですが、同じだけ戻らないので元の位置まで復帰しません。 この装置は補正機能を設定できるのですが、これは「ミラーの復帰動作ごと、n回に1回、上昇或いは下降動作を割り込ませる」という補正方法で、これでは解決できない気がします。 また、他の設定をすると、下降時間が1秒にリセットされてしまう現象が生じています。 下降時間をMAXの2秒に設定するとミラーが下降しきってしまい、余分に下降しようと動作した「空回りの時間」分だけ復帰位置がずれるのだろうか?などと考え、いろいろな時間を試してみたのですが、解決に至っていません。 1秒の下降時間でも、若干覗き込み気味にすれば左リア付近の駐車マスのラインが見えるので、全く使えないわけでは無いですが... もう少し悩んでみます....
|