640diary... Update:2020.07.12


ジュリエッタ - インナードアハンドルの交換

1.Jul/2020 運転席編 
2.May/2021 助手席編 


2020年0704日。
2年落ちの登録済未使用車だったジュリー(仮)を購入して丸3年。
とうとう、ジュリエッタあるあるの洗礼を浴びる時が訪れてしまいました(笑)。

所用で実家に向かう途中、立ち寄ったスーパーの駐車場でドアを開けようとしたら...

「ボキッ」というよりも「グニャッ」っていう感じでした(苦笑)


インナー・ドアハンドルが折れるトラブルが多いことは、ジュリー(仮)の購入時にディーラーの営業さんにも聞いてましたし、ネット上でも度々見かけていたので、ジュリエッタ使用率90%の嫁にも「強引に引いたりしない様に」と注意していたんですが、使用率10%の僕の方が当たりくじを引いてしまいました(笑)


ジュリエッタ乗りの方は殆ど知っていると思いますが、このインナー・ドアハンドルが折れた場合、インナー・ドアパネル丸ごとの交換で、最低でも8万円コースとなる模様。
最大の理由は、このドアハンドルユニット部分の固定方法が、ビス止めではなくパネルに溶着されているため。


が、「レバー1個に8万も掛けてられるか!」と考えるのは世界共通の事の様で、欧州では純正でもドアハンドルユニット単体での提供ができる様になっているらしく、社外品も登場しているらしい。


で、ネットで検索してみると、Amazonでもヤフオクでも、あっさり出てきました。
僕が購入したのはヤフオクで送料込9,900円で出品されていた社外品。

74日の夜に即決で落札し、週明けには届いていました。


出品者の方は恐らく個人輸入しているのかなと思われます。
Chinaかと思ったら台湾製でした。


質感は純正と若干異なります。特にレバーの部分は純正の方がポリッシュ仕上げが綺麗で光沢がありますが、こちらはやや光沢感が落ちます。
まあ、ぱっと見は、言われなきゃ誰も気が付かないと思います。


あと、バネが違います。
社外品の方はユニクロメッキ(訂正:色付きの光沢亜鉛メッキなので「有色クロメート」というみたいです)で、鋼材の径が小さい分1巻き多いです。
レバー引いた感じは、純正よりも少し軽いです。
それと、後から書きますが、シャフト(可動部の軸棒)の直径もほんの少し小さいです。


まあ、この辺が気になる方は、相場が1.52倍くらい高いですが、純正(と思われる)の方を調達するのが良いかもしれません。
あ、買ってないので本当に純正なのかどうかは僕には分かりませんし、僕は社外品で十分です(笑)


レバー(ハンドル)の材質は、折れた純正はPC-ABS(ポリカ+ABS樹脂製)で、今や世界中のクルマのインナー・ドアハンドルに使われている素材です。
社外品の方は表示が見当たりませんでしたが、恐らく同じ材質と思われます。

何でジュリエッタだけこんなに折れるのか....

製造品質の問題であれば、もっとアルファのクルマはボキボキ折れているでしょうし、ジュリエッタのドアハンドルのデザイン上、というか事実上、下部の縁だけで支持しているという構造上の設計ミスの様な気がします。(上の支点部からシャフトが外れ、下側だけで支える格好になってしまう)



711日。
届いていた社外品パーツへの交換作業を実施。


裏側から溶着されているため、インナー・ドアパネルを完全に外す必要があります。
ビスやキャップボルト、クリップ類の外し方は、キーレス連動ドアミラー[人柱編]で細かく書いているので、参考にして下さい。

今回折れたのは運転席側のドアハンドルですが、助手席もリアドアも要領は同じだと思います。


ツィーターのケーブルを外し、パワーウィンドウユニット部の2つのコネクタを外します。



ストッパーとなっている爪の部分を指で押し込みながらレバーを起こすと外れます。


ドアラッチに繋がっているワイヤーを外し、カーテシーランプのコネクタを外せば、ドアパネルを分離できます。


分離したドアパネルを作業場に持ち込みました。


ここがインナードアハンドルのユニット部。


左右、下の計3箇所で溶着されているのが分かります。


新品の社外品を並べてみました。


まず、溶着部をノミやカッターなどでグリグリして分離します。


ひっくり返してノミ一本で剥がそうとしたんですが簡単にはいきませんでした。


傷つけそうだったので養生します。



取り敢えず、溶着部は分離できている模様。


やっと出てきた。


かなり力業で抜き取りました。


白いプラ製のワイヤー脱落防止用ストッパーは社外品の方には付属していないので、流用しなければなりません。


と、ここでちょっとした問題が....
新しいハンドルユニットを取付けようとしていたら、可動部のシャフト(=軸棒、鉄+亜鉛メッキ?)がストンと落ちてしまった。

元々下から挿し込むセット方法なのであり得なくもないのですが、これが落ちる=外れるなので、どうも納得いきません。


それで、新旧のシャフトの径を測ってみることに。

社外品の方は2.7mmでした。


対する純正の方は、2.9mmでした。


たった0.2mmの違いですが、社外品の方は無抵抗で落下するくらいスカスカで、純正の方は「ニュッ」という抵抗感があり、独りでに落ちてくる様なことはありません。

ということで、シャフトは純正のものを流用することにしました。
長さは純正の方が1mm程短いですが特に問題ありません。


シャフトを交換しました。


しかし、純正品のハンドルの上側の支点には結構なくぼみがありますが、社外品の方は少し浅めな点が気になりました。


そこで、シャフトがささり込む程度まで、ほんの気持ち程度穴を掘りました。


これでいけるぞ!....と思いきや、ユニットの挿入にかなり難儀。
後ろ側の溶着部のフランジ部分がポケットの様な箇所に入る様になっているのですが、ユニット全体の挿入角度的に、これが邪魔....

先端を切り取っても大きな問題は無いと判断し、切り取りました。


ようやく入りました。
抜くときも入れるときも、結構力業でした。



固定は、5×20mmのタッピングビスと、大きめのワッシャを使いました。
ただ、手持ちのタッピングビスの中で20mmより短いのが無く、深さが10mm弱しかない前方側は貫通してしまうので、そのまま無処理としました。
すぐ横(青いマーカーが入っている箇所)で表側からキャップボルトで固定するので、ユニットが浮いてくることも無いと思ったので(^^;


ワイヤーを固定したら、後はインナー・ドアパネルの復元作業です。


外すときと逆の作業をやればOK


作業終了!
1週間振りに内側からドアを開けられる様になりました(笑)。
平日は僕は地方勤務でしたので、ジュリエッタを使っていたのは嫁ですが、窓を開けてアウター・ドアハンドルを引いて開けていました。


シルバー部分も黒い部分も若干質感が異なりますが、我が家的には気にする程のものでもないと思っています。
何せ、1万円弱で交換できたので、良しとします。

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