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2022年1月28日。 先週から嫁が「悪い気を良い気に入れ替える」と言ってリビングの模様替えを実施していたのですが、以前からソファーの設置位置に対してテレビ(TOSHIBA REGZA 32C3000)の位置が90度左側で「首が痛くなる」と不評だったため「ソファーの正面に持ってこよう」という話になりました。 そして、2007年から15年使っていた東芝の32インチテレビも「この際だから大きいヤツに買い換えよう」と言う事に。設置後の写真が以下。 買い換えたテレビは55インチのハイセンス(Hisense)55U7F。 それとその下の黒い箱はデジタルサウンドプロジェクターYAMAHA YSP-600。 55U7Fは、地デジとBSがトリプルチューナーで、BS4Kがシングルチューナーのミドルクラスのモデルですが、2020年発売の型落ち店頭展示品が6.6万円。 (実際はスマホ4台分のSIM乗り換えで4.4万円オフの2.2万円でGET) YSP-600は、中古を4,950円で入手。はじめは2.1chのスリムなタイプのサウンドバーを考えていたのですが、16個のビームスピーカーを駆使して5.1chサラウンドを実現するというスペックと、発売から13年以上経過して価格が1/10以下にまで下がってきていたため、ついつい食指が動いてしまいました(笑) 我が家の歴代の液晶テレビは、23LC100(2005年)、20C2000(2007年)、32C3000(2007年)、43M520X(2019年)と4台全てが東芝製で、この4台とも現役です(^^; 今回、ハイセンスを選んだ理由はそこにあります。 ハイセンスは2018年に東芝映像ソリューション(現TVS REGZA)を傘下に収めました。 その結果ハイセンスは、東芝の業界屈指の映像処理技術のノウハウを獲得しました。 現在、ハイセンスの液晶テレビが搭載している映像処理エンジン「NEOエンジン」は、ほぼ東芝の「REGZAエンジン」と言って差し支えないものです。 (実際、ハイセンス・ジャパンの社長もNEOエンジンは東芝映像ソリューションとの"共同開発"と公言しています) 実機を操作してみると分かりますが、ハイセンスのテレビは番組表や設定画面の操作方法など、ほぼ東芝のテレビです。 これまで東芝のテレビを使っていた人は、全く操作に違和感を感じないと思います。 写真は壁掛け後。 こちらは壁掛け前。 実は当初U7Fは購入比較対象ではなく、1ランク下で現行機種(2022.2現在)の55A6Gや、これと同等の東芝55C350Xなどが候補でした。 (参考価格:55A6G→70,699円、55C350X→84,569円、2022.1.28現在の価格.com最安価格より) A6GはADSパネル(IPSパネルの中華版で、液晶パネル生産量世界一のメーカーBOEが製造)搭載で視野角が広いのが魅力。 また、東芝の機種は現在、映像処理エンジン開発以外の物理的な部分はハイセンスの工場で製造しており、ハイセンスのNEOエンジンが事実上REGZAエンジンとほぼ差がない以上、割高な東芝機を選ぶメリットが少ないと思われます。 ただ、東芝のテレビは廉価版テレビが好調で国内では最近盛り返しています。 こういう所はハイセンスは商売が上手い。 傘下に収めた後もTVS REGZAから東芝ブランドでテレビを販売することを認めて、日本国内市場で一定数存在する日本メーカー信者(実は僕もそうですがww)の取り込みに成功しています。 写真は模様替え後のリビング。 今回購入したU7Fは、映像処理エンジンがA6G(NEOエンジンLite)よりも1ランク上のNEOエンジン2020を搭載しており、地デジ&BSチューナーの数もそれぞれ1個ずつ多い3チューナーなので、視聴中に2つの裏番組の同時録画や2画面表示などができます。 この構成は寝室で使っているREGZA 43M520Xと同じで、U7Fは事実上東芝のMシリーズと同等という事になると思います。 amazon primeやYoutubeへのアクセスもほぼ同じ操作で出来ます。 実際、寝室(43M520X)やダイニング(20C2000→32C3000)に比べてサブ的な使用頻度のリビングで録画は殆どしないだろうし、U7Fはオーバースペックの様にも思えます。 また逆に1年以上店頭でフル稼働状態の展示品は、ランク下の55A6Gよりも店頭で1万円ほど安かったとはいえ「故障リスクの面でどうなの?」という一抹の不安もよぎりましたが、ハイセンスは3年保証であることと、国内メーカーに比べて初期不良が多いとの懸念に対しては、展示品として長期的に稼働していたことで「当たり品」であることを証明しているということ、そして実際には2.2万円で買えたこと、の3つを考えると、後悔は全くないです(笑)。 ただ、55U7FがADS(IPS)パネルではなく、VAパネルという点だけはちょっと引っ掛かりました。 もちろん、正面からの映像はとても綺麗です。 ただ実際の所、取説に記載のカタログスペックである視野角178度は、IPSのそれとは比較になりません。どう見ても視聴角度が鋭角になって行くにつれてコントラストが落ちていくVAパネルの性質がしっかりと出ています(笑) 測定条件的にそういう視野角表示でも許されるということなんでしょうけど、これはさすがにツッコミ入れたくなります(^^; ただ、U7Fには「ワイドビューアングル」っていう補正機能があり、これをオンにすると、鋭角方向から見た映像の階調を多少改善してくれます。 まあ、我が家的には許容範囲内です(笑)。 それと、東芝はハイエンドクラスでもIPSパネルをやめてしまいましたね。広視野角、高コントラストを得たいのなら有機ELを選んでね、という事なんでしょうね(^^; ということで(...って、どういうことでよ?ww)、壁掛け作業を実施します。 元々32インチのテレビは写真正面のキャビネットの位置に設置していて、アンテナケーブルとLANケーブルは南側(左側)の壁際を10mほど引っ張ってきていました。 当然のことながら今回の新しいテレビ(写真右側)の設置位置にはアンテナケーブルもLANケーブルも来ていませんので、写真の赤線ように途中の梁の裏側を這わせて引きました。 55U7Fは無線LANも装備しているんですが、どのみちアンテナ線を引いてこなければならないので、一緒に既存のLANケーブルも引っ張って来ることにしました。 ちょっとわかりにくいですが、モールで梁の裏側を這わせています。 壁際まで到達したら、表側もモールで配線。 (当サイト640diary内で度々問題となる「壁内配線」ですが、画像(クリックでポップアップ)にあるとおり、我が家は、木造軸組工法の中でも筋交いの代わりに木質パネルを採用した方式のため、耐震強度が上がる反面、後から壁内に大胆に配線するのがとても困難なのです) これは壁掛けキット(アジャスター機能無し)。 amazonで1,680円ほど。家電量販店で注文すると10倍します(笑) 今までは下の写真のように木材とフックで自作していたんですが、こんなに安いなら買った方が全然良い! 下地探しでビスの効く位置を確認します。 恐らくこの位置には柱材(105mm)が通っていて、その両端に幅30mmの木質パネルのフレーム材が密着しているので、30+105+30=165mmの幅でビスが効きます。 取り付け予定位置の右側は下地がありませんでした。 ビスの効かない箇所は、八幡ねじの「極細スリムくん」を使います。 付属のビスはやたら太くて、使うと下地の木材が割れそうだったので、手持ちのコーススレッドを使いました。 耐荷重45kgの製品なので、これを見越したビスのサイズなんでしょうね。 本体重量14kgの55U7Fであればφ4mm以下のコーススレッド6本でも十分に保ちます。 高さを間違えた!(^^; 下穴の開け直し(^^; ベースパネル取り付け完了。 次はテレビ本体側。 最初に脚を外しておきます。U7Fの脚はビス4箇所で本体に固定されていました。 次にテレビ本体背面のビスを外し、壁掛けキットのスペーサーとビスを使って、金具を固定します。 下側に付いている紐は、テレビを取り外す際にロックを解除する紐。 アンテナ線とLANケーブルをまとめておく。 ケーブル類を挿し込んで、本体側にビス止めした金具をベースパネルに引っ掛ければ取り付け完了。これは二人でやらないと厳しいです。 何故かワンコが一番良い席を陣取っている(笑) 1月30日。 スリムな2.1chサウンドバーを想定して設置高さを決めていたところに、想定外のYAMAHA YSP-600購入で、想定外の事態に(^^;。 テレビの下にYSP-600が入らない! アンテナ線やLANケーブル、録画用外付けHDDとUSBケーブル、Wii用(娘が未だに使うww)のアナログ端子も全て外して本体を壁から取り外し。 再びベースプレートの高さ変更。穴はどうせテレビで隠れるし...(^^; YSP-600用にHDMIと光デジタルケーブルを接続。 メニュー操作用にアナログビデオ端子を使うため、納戸に眠っていた切替器持ち出してきて接続し、これを経由してWiiと切り替えて使用できるようにしました。 写真は裏側の様子。上からWiiのACアダプタ、録画用HDD、そして切替器。 YAMAHA YSP-600。 2.8cmビームスピーカーを16個、8cmウーファーを2個搭載していて、ビームスピーカーの指向性を様々な方向に変えることでこの箱一つで5.1chサラウンドを実現できるという代物。 ただ、実際は壁に反射させて前後左右から音が飛び込んでくるという原理なので、リスニングルームのような壁に囲まれていないと性能を発揮しにくいみたいだ。 しかも、8cmウーファーでは低音不足は否めない。どうやらサブウーファーの接続を前提としている機器のようです。 それでも、人の声のクリアさは特筆すべきもので、老化で年々高音が聞き取りにくくなっているオッサン&オバチャンには有り難いです(笑) 下の写真は、上位機YSP-800のカバーを外したところ。 4cmのビームスピーカー21個の向きを自動的に調整することで、5.1ch相当の臨場感を生み出す。 作業終了です。 追記:2月18日。 オークションにて落札した16cm,75Wのサブウーファー、YAMAHA YST-FSW100が届きました。価格は送料込で2,500円ほどで入手できたので幸運でした。 YSP-600とモノラルミニプラグで繋ぐことで電源を連動させることができる製品です。 はじめはテレビの前にあるチェストの下に潜らせるつもりでしたが、サイズ的に厳しかったので、テレビの横に配置しているドレッサーとミシンテーブルの間に忍ばせました。 ビームスピーカーの自動設定を実施します。 中古で購入したYSP-600には、測定で使用するインテリビームマイクが付属していなかったので、ヤマハに問い合わせて型番(WM-68BKT)を聞き、ケーズデンキで注文しました。1,430円です。 YSP-600の前面パネルにマイクのミニプラグを差し込みます。 視聴位置に高さ調整した三脚にマイク本体をセットします。 メニューから自動設定を実行。 「ピー」とか「ザー」とか3分ほど鳴り続け、勝手にビームスピーカーの向きを決定してくれます。 我が家はLDKが仕切り無しで繋がっているので、ホンマもんの5.1chサラウンドにはかなり程遠いですが(笑)、サブウーファーの効果的な重低音がプラスされ、映画やミュージックビデオの視聴は結構満足度の高い臨場感が得られます。 壁掛けキットに付属の水準器が狂っていて、傾きの再調整が必要になったりもしましたが、機種のチョイスもセッティング作業も概ね上手くいきました。
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