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2024年7月12日。 フロントドアスピーカーを先日リペアしたJBL T420に交換(アウター化)しました。 写真は交換後のもの。 購入したのが1987年で、製造年月日の刻印が1984年なので、40年経っています。 嫁からデミオのスピーカー交換について予算が下りなかったので(ToT)、やむを得ず?これをリペアして使用することにしたのですが、結果的にとても満足しています。 これは施工前の助手席側。 2024年3月のリペア時のT420。 定格40W、ピーク75Wのコアキシャル2WAYで、インピーダンスは4Ω。 今どきの社外スピーカーのように高耐入力な製品でもなく、重厚なアルミダイキャストフレームは重量増加というクルマの性能そのものに対するデメリットにもなり得ますが、間違いなく音は良いんです(個人の感想ですw)
ということで、まずは助手席側から作業開始。 はじめにインナードアパネルを外します。 後部側面にあるプッシュプルリベットを内装剥がしで外します。 インナードアハンドルの目隠しを外します。 ハンドルの根元付近に小さな切欠きがあるので、細いドライバー等でこじって外します。 プラスネジが現れるのでこれを外します。 ドアアームレストのパワーウィンドウスイッチパネルを外します。 細いマイナスドライバーを突っ込んで隙間を作り、内装剥がしで外します。クリッププライヤーを使うと楽です。 外しました。 パワーウィンドウのコネクタを外し、パネル後部側にあるプラスネジを外します。 後は内装剥がしやクリッププライヤーを使ってクリップを外していくとインナードアパネルを分離できます。 最後にドアロックとドアオープナーのワイヤーを外します。 ドアロックはL形のフック形状、オープナーの終端はタイコになっています。 取り外し完了。 デミオは一般的な欧州車と同様にサービスホールパネルでカバーされているので、スピーカーのエンクロージャーとしての機能はそこそこ期待できると思います。 最近は国産車でもスカスカのクルマは減ってきたようですが、サービスホールだらけのドアインナーよりはデッドニングの必然性は低いと自分は考えています。 え?デッドニングしたくないだけじゃんって?....はいその通りです(爆) (作業が退屈で楽しくないので....ww) 次に純正ドアスピーカーユニットを外します。対辺10mmのボルトネジ3箇所で留まっています。 コネクタを外し、スピーカーユニットを分離できました。 ベトナム製25W。 外したインナードアパネル。 スピーカーカバーっぽい三角形の部分を切り抜きます。 ジュリエッタは別のパーツを裏から溶着で貼り付けているので綺麗に分離できたのですが、デミオは一体プレス成型でした(笑) 切り抜きました。 どうせアルミパネルで隠れてしまうので、フリーハンドでザクザク切りました(^^; もう元には戻れません(笑) 使用した工具はマルチツールとジグソーです。 次にバッフルボードを作ります。 トリマーが使えるMDFは、家具を作るときの面材に利用できるためもったいないので、どうせ見えない部位だし、余っているパーティクルボードを引っ張り出してきました。 なんかのカラボのパーツです(笑)
厚さ12mmでちょっと薄いので、2枚重ねすることにしました。 スライドソーでカット。 暫定的に干渉しないであろう形でカットしました。 7月13日。 接着剤で貼り合わせ25mmのコーススレッド4本で固定します。 純正スピーカーの固定位置と同じ箇所にボール盤で5mmの穴を3箇所開ける。 ドアに固定してみる。 インナードアパネルを重ねる。 T420のマグネットケースの外周をなぞってバッフルボードの開口位置を決める。 右下角が収まらないので切欠きました。 ジグソーで開口。これも見えない箇所なのでかなりラフな切り方(笑) 下の矩形部分はスピーカー配線用です。 ドア側の開口部もマルチツールで切欠きます。 インナーバッフルは完成。 次はアルミパネル。 ジュリエッタのアンダーカバー製作時に余った1.5mmのアルミ板を有効活用(^^; バンドソーでカットします。助手席側。 運転席側。 ベルトディスクサンダーで曲線部の成形、面取り。 #120、#400でヘアラインを入れる。 アルミパネルの開口部の位置決め。 7月14日。 固定ボルト用に5mmの穴を開ける。 スピーカー用に開口する。12mmの穴を開け、ジグソーで切り抜く。 切り抜いた。 こんな感じではまる...予定(笑) 運転席側の分。 バッフルボードとアルミパネルの製作完了。 スピーカー固定用の取付け穴を開口しておく。3mmの鉄工ドリルで4箇所に開口する。 続いて、ケーブルの配線。 スピーカーコネクターの手前でカットして平型のメスでかしめます。 ネットで検索してみたら、 助手席側が緑がプラス、青がマイナス 運転席側が青がプラス、緑がマイナス、となっているらしい。 40cm程のケーブルを用意し、平型のメスとオスで両側をかしめておく。 クルマ側のケーブルに繋いで抜け止め&ショート防止で不織布テープを巻いておく。 バッフルボードの開口部外周には隙間テープを貼り付けます。 バッフルボードをドアに固定。 アルミパネルを位置決めし、5mmの木工用ドリルビットで5箇所の固定ボルト用の穴からインナードアパネルに開孔する。 本当は6箇所の予定だったのですが、下側の真ん中はスピーカーユニットに隠れてしまうので使用しませんでした(^^; 手持ちのM5ステンレスキャップボルト+ナットでインナードアパネルに固定。 インナードアパネルを戻し、スピーカーユニットを固定。 スピーカーユニットの固定は55mmのコーススレッドを使用。 イイ感じの化粧ネジが見当たらなかったので、取りあえずコーススレッドの頭を黒のマジックで塗ってやり過ごしました(笑) 助手席側作業完了です。 取りあえず運転席側を純正のままで聴き比べてみました。 雲泥の差です(驚) コアキシャル2WAYなので勝負にならないとは思いましたが、高音部のクリアさが余りに違うので今回の決断は間違ってなかったのだと、テンション上がりまくりです。 逆にオンダッシュの純正ツィーターがどんだけショボいのかが際立ってしまいました。 ただ、低音は純正ミッドウーファーの方が出てます。 これは、T420がアルミダイキャストフレームを採用しているせいで、16cmクラスとしてはミッドウーファーの実直径が117mm(エッジの外側)と、小さめであることに起因していると思われます。 でもこれは、イコライザーで全然調整可能な範囲です。 さて、次は運転席側。 基本的な部材の加工は助手席と同時に実施していたので、運転席側はさほど時間を要しません。 インナードアパネルの脱着作業は、基本助手席側と同じ。 が、ひとつ違ったのは、インナードアハンドルが、ユニットごと外れたこと。 いや、こっちの方がワイヤー着脱の手間が省けてラッキーかも(笑) コネクタ部分。やはり、助手席と運転席はプラスマイナスの色が反対です。 スピーカーユニットを外したら、マルチツールで開口部を拡げる。 バッフルボードを取り付け。 マルチツールとジグソーを使って、スピーカーカバーモドキを切り抜き。 配線を延長。 アルミパネルを固定。 インナードアパネルを戻してスピーカーユニットを固定したら作業完了。 40年前に製造されたスピーカーですが、20代前半に大奮発して購入した思い入れのあるものだったため、捨てずに保管しておいて良かったです。 リペアして復活させられるとは思ってもいなかったので。 スピーカー購入にNG出した嫁に感謝です(皮肉だよww) ついついボリューム上げて聴きたくなる位、満足度高いです。 ほんとはオンダッシュのツィーターもなんとかしたかった....(^^;
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