640diary... Update:2022.08.06



太陽光発電システムとヒートポンプ式温水暖房機の導入(2)

目 次
1.施工写真           
7.パネルヒーターの循環液   
2.工事後の概要          
8.導入による経済性の検証
3.無償連系・連系の遅れについて
9.HP式温水暖房機の暖かさ 
4.電力プラン切替の遅れについて
10.発電状況          
5.コンセント増設工事について  
11.施工会社F社を薦めるか
6.エコ替えキャンペーンについて 
 


1.施工写真 
2021610日〜12日の3日間で太陽光発電システムとヒートポンプ式温水暖房機の設置工事が実施されました。
下の写真は足場設置時の写真。


ソーラーパネルの搬入。



取付金具(XSOLのカタログより)。


取付金具設置の様子。


太陽光パネル設置工事完了(実際はこの後位置を微調整して貰っている)
右側にある梱包された物体は、パネル搬入のついでに上げていただいた、屋上上屋用のアルミドア。


ヒートポンプ式温水暖房機の室外機設置工事。


室内側熱交換ユニットの設置工事も完了。



2.工事後の概要 
202286日。
さて、工事から1年と2ヶ月が経過しました。

通常は工事完了から2ヶ月で無償連系(発電した電気が自家消費可能な状態)3ヶ月で連系(発電し自家消費した上でさらに余った電気を電力会社に売電可能な状態)開始とのことでした。

しかし、無償連系が開始となったのは6月の設置工事から5ヶ月以上経った1122日。

更に、連系(売電)開始が8ヶ月以上経った翌年225日。

さすがにダメでしょ ┐(´-`)┌

その他にも数々の不手際や遅延があり、これらを時系列順にまとめると以下の通り。
2021.04.17 ■契約
2021.06.10
〜06.12
■太陽光パネル設置工事
■ヒートポンプ式温水暖房機設置工事
■コンセント増設工事
[ブレーカーを不用意に落とされたことにより稼働中のPCが不調となり、結局新調する羽目に。 事の顛末はこちらの冒頭で詳述]
2021.07

工事から
+1ヶ月
■ほくでんの補助金支給キャンペーン(エコ替えキャンペーン)のDMが届く
→施工会社は存在すら知らず、関連資料をスキャンしてこちらからメールで送信
→その後、我が家は適用範囲外との見解
→納得できず、ほくでんに連絡
→ほくでん「設置工事が終わっていても未開通である以上、今期のキャンペーン対象に該当します」との回答
→これを施工会社に伝えると「公的補助金ではないのでこちらで対応できません」
心の声「じゃあ最初にそう言えよ!」
[気の利いた会社であれば、官民関係なしにこの手の補助金の情報はアナウンスしてくれるはずだと思っていたのだが...]
自分で手続きし、5万円の補助金をGET(11月)
2021.08
+2ヶ月
■無償連系(自家消費)開始予定→開始ならず
2021.09
+3ヶ月
■連系(売電可能状態)開始予定→開始ならず
[一連の遅れについて施工会社側が不手際を認め、既に開始されているローン1.5ヶ月分のキャッシュバックの提案→受け入れ]
2021.10.19
+4ヶ月
■ヒートポンプ式温水暖房機の開通
■暖房パネルの循環液の入れ替え
→エア抜き不十分で要再調整(パネルの暖まり方が弱い
[そもそも6月の工事の時に実施して貰うはずだった循環液の完全入替は恐らくしておらず、結局補充のみに終わっている可能性大]
■増設コンセントの施工・開通→指示していた位置と違う
2021.11.07
+5ヶ月
■無償連系の認可が下りる
1ヶ月以内に連系開始予定
2021.11.21
■コンセント追加工事(10.19の不備を受けての作業
■暖房パネル循環水の再充填(10.19の不備を受けての作業
2021.11.22
■太陽光パネル無償連系(自家消費)開始
■電力プランもドリーム8からeタイム3+に変更…されているはずだったが反映されていなかった
2021.11.30
■エコ替えキャンペーンの補助金振込完了を確認
2021.12.17
+6ヶ月
■今度こそ電力プランがeタイム3+に変更…されていると言われたが、この時点でも反映されず
2022.02.14
+8ヶ月
■11月の無償連系開始から1ヶ月弱で連系開始とのことだったが、もうすぐ3ヶ月経つのに施工会社から何も連絡が無いため、こちらから連絡(常にこちらから連絡するというやりとりにうんざり)
2022.02.20
■工事から8ヶ月、取扱説明書・施工説明書が郵送で届く
→コピーをホッチキス留めというのが気になったが…
2022.02.25
■工事から8ヶ月、ようやく連系(売電)開始
■電力プランもようやくeタイム3+に変更


3.無償連系、連系開始の遅れについて 
無償連系開始が遅れた原因は、施工会社Fがほくでん側に申請していた書類に不備があり、その不備をほくでん側に指摘されていたにもかかわらず、掛かりすぎている時間に業を煮やしてこちらから問い合わせするまでそれが放置されていたこと。


本来ならこのグラフの左端、21年9月には売電開始となっていたはず

「社内に退職者が出て引き継ぎが混乱していた」云々言っていたが、工事から3ヶ月、そんな説明はこちらから連絡するまで何一つ聞かされていなかったんだけど....。

施工会社からの回答がこんな調子だったもんで、ほくでん側にも事情を聞いたのですが、「この申請書類では通りませんよ、修正して再提出して下さい」と何度か催促していたにもかかわらず放置されていたようです。
ほくでんの担当者さんは電話した際も我が家の案件をご存じだったようで、恐らく(悪い意味で)話題にのぼっていたのだと容易に想像できました。
曰く4ヶ月経っても無償連系まで至ってないなんて通常あり得ない」との事でした。

下の写真は、工事から5ヶ月経った1122日、ようやく無償連系が開始された日のモニター表示。
季節はもう冬、真夏のような発電を期待できるはずもなく....。

11月22日、無償連系開始時のモニター表示。既に冬の発電量....

年も変わった20227月現在の購入料金(売電料金)の明細。

218月くらいから発電が開始されていれば、結構な自家消費を見込めたに違いない....
219月くらいから売電も可能になっていれば、更に節約できていたでしょう....


4.電力プラン切替の遅れについて 
電力プランが「ドリーム8」から「eタイム3プラス」に変更されたのも売電開始と同じく翌年225日で、太陽光パネルと暖房機の設置工事から実に8ヶ月かかりました。
つまり、毎月2,750円の割引適用対象のヒートポンプ式温水暖房機に交換後も、割引が利かない変更前の電力プランのまま、ひと冬過ごしたわけです(怒)

22年2月途中迄はドリーム8での契約だったためグラフは空欄である

再三の問い合わせに対し、年明け前の1217日にeタイム3プラスに切り替わるとの回答を得ましたが、実際は更に2ヶ月以上ドリーム8のままで、こちらから問い合わせするまで、これまた放置状態であった。
約束不履行が平然と行われることに慣れてしまっている自分がいました。

すでに深夜電力切り替わり時間が、ドリーム8の午前0時からeタイム3プラスの22時に変わっていると思っていた我が家は、消費電力の大きい食洗機の開始時間も22時を目途にセットするように変更していたため、この2ヶ月電力プランが切り替わっていなかったことを知った時、嫁の怒りが爆発していました(^^;

また、施工会社の預かりとなっていた取扱説明書と施工説明書(紙媒体)についても、再三要望していたにもかかわらず、郵送で返却されたのが220日で、こちらも結局8ヶ月かかりました。


5.コンセント増設工事について 
サブブレーカー(子ブレーカー)が別系統のコンセント増設を2箇所頼んだ(注:ちゃんと有料で計上してもらっています)のですが、内1箇所が、写真で位置を指定していたにもかかわらず、指定通りの位置になっていなくて、ハンガーに衣服を掛けると隠れてしまうような位置に設置されていました。

これについてはその後(2021.11.22)、分電盤からの水平距離が遠いので、僕がお願いするのを遠慮していた、本来の希望位置に追加(延長)してもらうことで決着しました。


平日地方勤務の自分はその場で確認できなかったことも原因の一つだとは思いますが...
とにかく事務方と技術部門、施工部門との連携がまったく取れていないと感じました。


6.ほくでんのエコ替えキャンペーンについて 
20217月、ヒートポンプ式温水暖房機を導入すると、5万円の補助金が出るというDMがほくでんから届きました。
ところが、施工会社Fは全く把握していないという...。

DMをスキャンして施工会社の担当者宛にメールで送った後、改めてこちらから問い合わせしたところ、「申込期間は202171日〜2022228日ですが、対象となる工事完了日は202171日〜2022531日なので、工事完了日が612日の今回の工事の場合、キャンペーン対象外になる」という聞きたくもない在り来たりな回答。

左がこれまでの電気ボイラー、右が今回導入したHP式温水暖房機

が、実際にヒートポンプ式温水暖房機は、設置工事を実施した612日の時点で稼働する状況にいたっておらず、納得できないのでほくでんに連絡し、その旨説明すると、即答で「開通していない以上、エコ替えキャンペーンの対象になります」との回答。

このことを施工会社に告げると「公的補助金でないため、こちらでは対応できかねます」とのこと。

「いやいや、それなら『キャンペーン対象外』とか言う前に先にそう言ってよ〜」
...って感じ(苦笑)

結局自分で対応し、後日ほくでんより5万円が振り込まれました。
(販売店印を押した製品保証書が必要)


別にF社に対応してくれとかそういう意味じゃなかったのですが、
「国や地方自治体の補助金じゃないと情報すら入ってこないの?」
「太陽光パネル扱っている会社なのに電力会社との関係性ってそんなに希薄なわけ?」
一体どの分野の専門家なのさ?...って話 ┐(´-`)┌


7.パネルヒーターの循環液 
6月の暖房機の設置工事後、循環液の入れ替えが不十分(というかそもそもやってない)で、パネルヒーターの温度が上がらなかった。
入れ替えについては、契約時にヒートポンプ式温水暖房機の工事の際、同時に実施してくれる旨確認済でした。
経過・結果報告がないため、どこまで終わっているのか、こちらから問い合わせるまで分からない状況でした。

1019日に暖房一式を稼働可能にする工事が完了したはずでしたが、循環液のエア抜きが不十分(というよりも液の充填自体が足りてない)でパネルがちゃんと暖まらず、結果的に、1122日に循環液の補充を実施してもらい、ようやく本来の暖かさを得るに至りました。

11月末って、北海道ではバリバリ暖房使っている時期だってば!


っていうか、恐らく補充しただけで6月の設置工事時に循環液入替なんてしていません
これも営業から技術の方に正しい情報が伝達されていなかったのだと思われます。
「もう良いわ」って感じ(苦笑)

言わなきゃやってくれないため殆どがこちらからのアクションになってしまうので、まるでクレーマーにでもなっているかのようで、気持ちの良いものじゃありません。


8.導入による経済性の検証 
1年分のデータが取れていないので十分ではありませんが、今あるデータである程度経済性について検証してみようと思います。
このページはデータが揃ったらまた更新したいと思います。

使用電力量は表1によればこれまでのところ、総じて減っていると思われます。

ただ、この表はパワコンからのデータをメインとしているため、毎月1日から末日までで区切られていますが、導入前のデータ(黄色の背景)はほくでんの請求書の値のため毎月10日締めとなっているので、大まかな傾向の把握レベルに留める必要があります。

また、3月以降は発電量の増加と共に自家消費率、売電量もアップし、実質支払金額は大幅に減っています。これについては、表2の実質支払額を見た方が一目瞭然ですね。

消費量−発電量+売電量=買電量 です。

買電量分の電力料金の請求がほくでんより来ますが、後日これとは別に売電量×19円分がほくでんより振り込まれます。

1 使用電力量(kWh)
期間 導入前 太陽光パネル・HP式温水暖房導入後 節約量
電力量 消費量 発電量 売電量 買電量
11/01-11/30 828 368 24   368 460
12/01-12/31 2,160 1,609 63   1,609 551
01/01-01/31 3,840 1,959 46   1,912 1,928
02/01-02/28 2,872 1,638 47 1 1,592 1,281
03/01-03/31 2,182 1,349 221 33 1,162 1,053
04/01-04-30 1,626 631 457 282 456 1,452
05/01-05/31 1,339 451 567 392 275 1,456
06/01-06/30 570 431 550 367 249 688
07/01-07-31 511 553 547 304 309 506
15,928 8,989 2,522 1,379 7,932 9,375
導入前:北海道電力前年請求分→毎月10日締のため参考比較程度で見て下さい

次に使用電力料金(表2)です。
こちらはほくでんの請求書をベースとした比較ですので条件的にはイーブンです。
ただ、肝心の10月〜2月までの冬期の電力料金が、225日までドリーム8のままという施工会社Fの大失態のお陰で、eタイム3プラスでの比較のしようがないばかりか、この間は前年度よりも高いという結果となっています。

つまり、ドリーム8+ホットタイム22ロング+電気ボイラーの組み合わせよりも、ドリーム8+ヒートポンプ式温水暖房機の方が電気料金は高い、という結果となっています。
(表1に掲げた導入後の使用電力量は導入前に比べて全体に低めなのにこうなっているのは、恐らく導入前の暖房用のホットタイム22ロングの単価が16円と安いためだと思われます)

2 使用電力料金(円)
期間
毎月10日締め
導入前 太陽光パネル・HP式温水暖房導入後 節約額
電力料金 売電価格 実質支払額 プラン
10/10-11/09 23,701 28,382   28,382 ドリーム8 -4,681
11/10-12/09 43,568 41,082   41,082 2,486
12/10-01/09 72,055 79,637   79,637 -7,582
01/10-02/09 54,971 62,722   62,722 -7,751
02/10-03/09 48,594 53,960   53,960 切替月 -5,366
03/10-04/10 38,510 36,311 1,843 34,468 eタイム3+ 4,042
04/11-05/12 33,054 16,510 6,783 9,727 23,327
05/13-06/09 17,819 10,650 6,840 3,810 14,009
06/10-07/10 15,196 13,379 6,080 7,299 7,897
347,468 342,633 21,546 321,087   26,381
導入前:北海道電力前年請求分(ドリーム8+ホットタイム22ロング)

そこで、無償連系が始まった11月以降の使用電力量を元に、eタイム3プラスだった場合、電力料金はどうなるのか?を推定してみたのが表3です。
一見、大幅に節約できているかのような結果となっています。

3 21年10月以降電力プランがeタイム3+に変更されていた場合の電力料金の推定(参考値)
期間 買電料金 燃料費調整額
+再エネ発電
賦課金
基本料金
10kVA
eタイム3+
だった場合
の電力料金
売電価格
売電量×19円
eタイム3+
だった場合
の実支払額
節約額
11月 8,505 1,663 3,234 13,402 0 13,402 10,299
12月 38,218 7,273 3,234 48,725 0 48,725 -5,157
01月 47,296 8,642 3,234 59,172 0 59,172 12,883
02月 39,621 7,196 3,234 50,051 19 50,032 4,939
03月 27,768 1,351 3,234 32,353 627 31,726 16,868
04月 9,732 642 3,234 13,608 5,358 8,250 30,260
05月 5,916 432 3,234 9,582 7,448 2,134 30,920
06月 5,596 484 3,234 9,314 6,973 2,341 15,478
07月 7,289 1,002 3,234 11,525 5,776 5,749 9,447
189,941 28,685 29,106 247,732 26,201 221,531 125,937

ただ、表3の値はパワコンからの生データであり、表1のところでも述べたとおり、基本的に1日から末日ごとの集計となっており、締日が毎月10日の北海道電力の料金明細と単純比較できないのは当然ですが、そもそもほくでんの使用電力量とパワコンの買電量の値が、誤差の範囲とはとても呼べないレベルで合致していないという事実があります(我が家の場合)。

その検証は以下となりますが、まずは下の表4を見て下さい。

4
05/13-06/09 買電料金 燃料費調整額
+再エネ発電
賦課金
基本料金
10kVA
電力料金 実支払額 節約額 使用電力量
(買電量)
kWh
ほくでん値 5,856 1,560 3,234 10,650 3,810 14,009 290
パワコン値 4,494 1,123 8,851 2,011 15,808 209

4は、パワコンのデータを1日単位で集計して、ほくでん締日である毎月10日で区切って計算してみたのものです。

そもそも買電量自体がほくでん290kWh、パワコン集計値では209kWhでかなりの差があります。
なので、実際の請求額が10,650円に対し、パワコンから計算した料金が8,851円と大きな差が出ています。

2022年6月のほくでんの請求明細

これはほくでんに問い合わせても分からないだろうし、パワコンのデータは、時間帯別の電力量を出力できない(実際には1日の24時間刻みのデータを1個ずつ切り分けて集計していけばできる)のでこれ以上突き詰めるのは困難です。

このため、原因は解明できていないのであくまでも参考値として判断するしか有りません。

結局電力プランの切り替えに8ヶ月も要しているため、今冬の暖房はドリーム8のまま(正確には前年以前の暖房はホットタイム22ロングで、ドリーム8よりも安く済ますことが出来ていた)であり、eタイム3プラス+ヒートポンプ式温水暖房機の組み合わせによる電気料金がどのくらいなのか、知ることが出来なかったのが痛いです(今さらながら書いていると腹が立ってきます)

2022〜2023
の冬のほくでん請求額で比較すると、正しい傾向が分かってくるので、これを待つしかありません。

例えeタイム3プラスとヒートポンプ式温水暖房機の組み合わせの電力料金が、これまでと同等かそれ以上であったとしても、夏の太陽光パネルによる自家消費と売電によって、暖房費の節約と機器導入のイニシャルコストは回収は可能、という当初の目論見は達成できる...はず(^^;

以下は2022.07修正版です。Excelファイルはこちら

でも、発電と売電の遅れや電力プランの切り替えの遅れによる暖房費等のことを考えると1.5ヶ月分(3万円)のキャッシュバックくらいで手を打つべきではなかったでしょうね。
あ、それにパソコンが壊れて15万円掛かってますし(笑)


9.ヒートポンプ式温水暖房機の暖かさ 
ひと冬ヒートポンプ式温水暖房機で過ごした結果ですが、札幌ではほぼ問題なく過ごせると思います。(庶民サイズの家の場合ですよ)

我が家で導入した機種はパナソニックのWH-FD09A2で、定格加熱能力9kW、定格消費電力2.19kWの機種。その1で比較検討していた三菱 エコヌクールレオやコロナ エコ暖システム11.6よりも暖房能力(加熱能力)はやや抑えめの機種です。
その分消費電力が低いので、暖房能力を計算した上で「最大加熱時でも寒い」という状況に陥らなければ、ベストチョイスといえる、という判断で決めています。

このWH-FD09A2、温度設定が室温や湯温をダイレクトに指定するタイプではなく、熱交換ユニットの湯温を-5℃〜+5℃の増減範囲で指定するという設定方法になっていて、ちょっと戸惑いました。


つまり、デフォルトの0℃の場合、湯温は45℃〜55℃の範囲で外気温に応じて自動的に調整されるということのようです。
-5℃に設定を変更すれば、40℃〜50℃の範囲、+5℃に設定すれば50℃〜55℃の範囲で自動的に最適な湯温を選ぶ、という感じです。

この熱交換ユニットの温水(=冷媒)の熱をパネルヒーターの循環液に移し、宅内のパネルヒーターを循環させる事で暖房として機能するわけです。
センサー等で室温を測って決めるわけではなく、あくまでも外気温で湯温を何℃まで上げ下げするかを自動的に判断するみたいです。

下の写真は、実際の稼働状態の様子。
外気温2℃で湯温45℃、外気温-6℃で湯温50℃となっています。
もちろん湯温はちょくちょく変わります。稼働していない夏場なんかは普通に26℃とか、水のような温度になっています。


今冬も-10℃以下に下がる日もありましたが、寒いと感じることはありませんでした。
基本的に45℃〜55℃の湯温で機械側で自由に泳がせるデフォルト設定(±0℃)で問題無さそうです。

細かい温度調節はこれまでと同様、各部屋のパネルヒーターのダイヤルで個別に調整する事になると思います。

ただ、その1暖房能力の計算の項でも述べていますが、日中でも-15℃を下まわるような寒波がやってきた場合、ヒートポンプの原理からいっても、20℃以上の室温をキープできるような暖房能力の確保が困難になってくる可能性があります。


10.発電状況 
1-bからも分かるとおり、発電可能となった1122日以降、順調に発電しています。
太陽が低く積雪もある冬期は、屋根上に出られるようにして除雪しているとはいっても、発電量は二桁kWhで、節約できるのは単価35円としても月に1,500〜2,000円程度です。

1-b (単位:kWh)
期間 消費量 発電量 売電量 買電量
11/01-11/30 368 24   368
12/01-12/31 1,609 63   1,609
01/01-01/31 1,959 46   1,912
02/01-02/28 1,638 47 1 1,592
03/01-03/31 1,349 221 33 1,162
04/01-04-30 631 457 282 456
05/01-05/31 451 567 392 275
06/01-06/30 431 550 367 249
07/01-07-31 553 547 304 309
8,989 2,522 1,379 7,932

春以降は500kWh/月以上発電できる月も出てきて、消費量を上回る月もあります。


ただ、発電量>消費量となって売電している状況でも、我が家は蓄電池があるわけではないので、主に夜間の電力消費として買電は必ず発生します。


売電単価は19円/kWhなので、電力料金的には時間帯別に14円から40円/kWh迄単価が変動するeタイム3プラスでの買電量をチャラに出来るところまでは行きませんね。


11.施工会社 F社を薦めるか 
ここまで書いてF社を他人にお薦めするかと聞かれて「はい」という人はなかなか居ないかも知れません(笑)

ただ、そういってしまうと身も蓋もないので、自分なりの率直な意見を書いておきます。

【価格
北海道内で安く済ませたいなら「あり」です。
状況が変わる可能性はありますが、自分が比較検討していた時点では、4社中一番安い見積もりを出してきました。
【人】
営業の方はとても真摯で好感持てました。
施工担当の方も人柄は良いのですが、掛け持ちで忙しいのか分かりませんが、こちらから連絡して初めて動くという印象です。
なので、任せっきりではなく、業者の工程を把握して自分から積極的に内容を理解し、時には指示を出せるようなタイプの施主さんなら逆に良いのかも知れません。
え?そんな人いないって?(爆)
【施工】
施工自体、トータルではちゃんとやってくれています。
ただウチの場合、パソコン壊れた問題、コンセント増設の件、循環液の件といった問題は出てきました。
また、ヒートポンプ式温水暖房機については経験値が低い気がします。
エアコンは得意みたいです。セントラルヒーティングの快適さを知ってしまっている人にはお薦めしませんけど。
エアコンは無料と言いつつ太陽光の価格に内包させている印象でしたし、最初に提案されたのは寒冷地対応エアコンでも自動洗浄機能は無いタイプでした。
【事務処理】
かなり問題有りだと思います。
6月の設置工事完了後3〜4ヶ月で全て稼働し始めるはずだったのが、年を跨いでひと冬越えて8ヶ月も掛かっています。異常です。
自分は急を要さないお願い事には気の長い方で、本来余り相手を急かしたりはしないのですが、この会社に関しては別だと感じました。淡々粛々と進めてくれていなかったので。
どちらかというと
「黙っていたら終わっていた」ではなく
「黙っていたら何も進んでいなかった」のパターンです。
連絡を密にとってバンバン鞭(ムチ)を入れた方が良いです。
それと、 少しでも安くなる情報を知りたい施主が殆どと思われるのに、ほくでんの補助金キャンペーン情報すら知らないというのも問題ではないだろうか。
【アフター】
未知数です。
連絡していないので完了後一度もコンタクトはありません。

以上を踏まえた上で、選ぶか選ばないかはあなた次第です(笑)


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