スマートガレージKIT (DIY後付けシャッター電動化キット)
- 4.保証不可→再購入→再設置 |
2024年5月18日。
さて、今回の閉じ込められ事件、シャッター下りてこない事件、これらの結末として突きつけられたのは、操作基板故障、モーター破損、ブラケットの変形という現実。
そこでこれらを修理して頂くべくシステムデザインさんに送りました。
(操作基板、モーター、ブラケット一式)
そして5月23日。
システムデザインさんからの点検結果がメールで届く。
1.操作基板に外的要因の破損を確認
2.モーターに外的要因の破損を確認
3.モーター側ブラケットに変形を確認
1の操作基板について
・ターミナル付近にショートによるICチップの破損を確認
・ターミナルも外されたことによりぐらついており正常に取りついておりませんでした
・タクトスイッチ付近のハンダにお客様によると思われる加工された形跡を確認
ICチップの破損が原因であることは理解できたのですが、動作しなくなったため、自分はDIY作業によるトラブル解決時のセオリーに則って、原因箇所の絞り込み作業から始めたわけで、導通がおかしい(+/-にテスターをあてると絶縁されていない)モーターのターミナルブロックを外してチェックしたのに、この作業が壊れた原因と断定するのは卑怯だと思うんだよね。
ターミナルブロックは動作しなくなってから脱着を実行したわけだから。
自分でもターミナルブロックが何でもないから基板のどこかが故障した、というところまでは辿り着いていたんですが....
自分としては、ターミナルブロックを外してこれの絶縁に問題があることが分かれば、基板そのものは生きているという仮定ができるわけで、であれば構造が簡単で素人でも扱えるターミナルブロックの絶縁を回復する事で自己解決できる可能性が出てくる。(結果的に基板がNGだったのですが)
ターミナルブロックのぐらつきについては、指摘の通り。っていうか、発送前に外してチェックした旨メールで伝えていたし。
それで自分の絞り込み作業の結果でも基板内の半導体が故障しているであろうところまでは到達していたのだから、交換対応を前提にすれば現状回復の必然性無いですもん。(ICチップの破損した基板を修理対応するとは思えないので)
タクトスイッチ付近の加工痕については、ターミナルブロックを外すときに、ハンダ吸い取り器でハンダを除去した際の痕跡です。誤解を招きそうな書き方ですが、タクトスイッチは関係ありません。ターミナルブロックの基板裏面の話です。
2のモーターについて
お客様が接続された外部機器が原因によると思われるモーターの発熱により、モーター内部のプラスチックのギアが溶けておりました
モーターは第3章のモーター破損+シャッター下りないでも書いてますが、樹脂製遊星歯車3個破損しているだけです。
なので、樹脂製遊星歯車3個交換で現状回復すると予想していましたが、結局「コイルが変色している」という理由で修理不可。
いや、動くんだけど?....「回転数が何rpm低下している」とか数値を示してくれるんならまだしも「動くけどコイル変色してるからダメ」は修理対応の希望に対する回答としては、なかなか受け入れにくい....
また、無線トランスミッター(=外部機器)のせいで壊れたみたいな説明でしたが、これは単に無線でON/OFFする役目の基板なので、直結でモーターを動かすのと機能上何ら変わりはありません。
逆にギボシ端子で予め配線していたので、緊急対応時、裸の配線を直結でバチバチやる可能性がない分、寧ろ安全なくらいです。
写真は壊れた操作基板(左)と命の恩人(笑)の無線トランスミッター。
システムデザインさんもメールで「AC/DCアダプターにモーター線を直結していただくことで動作が行なえるか確認することが可能です」と緊急時の直結を肯定するような文言を書いてくれていたのに....
閉じ込められた際、スマートガレージキットの基板が壊れ、しかも手動で動くはずのスラットが微動だにしない状況では、なんとかしてモーターを動かさなければ車庫から出られない=最悪オシッコ漏らすで済まない状況になり得たのです。
これやっちゃダメ、保証効きません、修理対応できません、新品を購入して下さい、という流れはDIYによる施工を前提とした商品に対して、正直納得はいっていません。
DIYによる取付けを前提としていながら、正常稼働前の初期トラブル発生時の、ユーザーによる自己解決努力に対しては寛容でない気がしますね。
そして保証規定を見ると、DIYにて自己責任での取り付けを前提としていながら、基本的に何かいじった場合は保証対象外となるようです。
なお自分は、個人的には上記のような納得いってない部分はありますが、メーカーの姿勢・方針にケチつけるつもりは更々ありません。
こうして大手メーカーの1/3程の価格で電動化キットを実現した企業努力には感謝しかないです。 |
ただ、メーカーWebサイトのQ&Aでは修理費は3,000〜10,000円との記述がありますので、有償でも1万円以下で済むと自分は安心していたのですが、基板、モーター、ブラケットが修理対応不可ですべて新品購入扱いな上、+送料で合計2万円を超えました。
パーツ名 |
単価 |
数量 |
金額 |
備考 |
再購入品(保証対象外・修理不可) |
操作基板 |
5830 |
1 |
5830 |
故障 |
モーター |
12100 |
1 |
12100 |
破損 |
ブラケット |
1210 |
1 |
1210 |
変形
(モーター固定用) |
送料 |
1570 |
|
合計 |
20710 |
|
正直なところ、操作基板に関しては動作不能になった原因が、自分がどこかをショートさせた可能性はゼロでは無いですが、心当たりが有るわけではないので、これは保証でなんとかして欲しかった。
事後のターミナルブロックの脱着を理由に保証対象外にされてしまいましたから。
モーターに関しては「遊星歯車の交換で3,000円取られてもしょうがないかな」或いはひょっとすると「遊星歯車は部品代3個で90円です、送るので自分で直して下さい」なんていう楽しいこともあるのかな...くらいに考えていましたが、結果は新品購入12,100円...
保証規定で「いじったら、ハイ、アウト〜」が前提になっているので、今回全面的に受け入れました。
名称 |
単価 |
数量 |
金額 |
スマートガレージKIT |
キット本体 |
58300 |
1式 |
58300 |
別売専用防水リモコン |
10340 |
1個 |
10340 |
送料 |
1496 |
小計 |
70136 |
文化シヤッターサービス |
シャッター修理 |
45000 |
1式 |
45000 |
小計 |
45000 |
スマートガレージKIT |
部品追加購入 |
20710 |
1式 |
20710 |
小計 |
20710 |
合計 |
135846 |
キット本体5.8万円、専用別売リモコン1.0万円、シャッター修理費4.5万円、モーター・基板等再購入2.0万円で送料込合計13.5万円。笑える....いやマジで笑えない
6月1日、新しい操作基板(5,830円)、モーター(12,100円)、ブラケット(1,210円)が届きましたので、早速取付け作業を開始。
シャフト・プーリーの位置が当初から90°くらい変わってしまっていて、モーター固定用の貫通穴が横向いてます。
これを使うのも不可能では無いと思いますが、無難に開孔し直すことにしました。
ブラケットを仮止めして、開孔位置を決めます。
内歯ギアその1をプーリーに固定。
内歯ギアその2を固定。
開孔位置にポンチを打っておく。
付属のロングボルトとスペーサー、ガイドプレートを使って開孔用の治具を作成。
貫通穴を開ける。
モーターをブラケットにビス止め。
(先に中央の貫通穴用ボルトはブラケットに通しておく)
モーターをシャフトに固定し、内歯ギアの支持プレートもプーリーに固定する。
下側ブラケットにピニオンギアをセットする。
内歯ギアその2を取り付ける。はまりにくい場合は、イモネジを緩めてピニオンギアのシャフトを一度外し、内歯ギアを固定してから取り付ける。
シャフト内にモーターの配線を通す。
当初は左側(車庫内から向かって右側)に通していましたが、シャッター下りてこない事件のあと、左側に隙間が無くなり、逆に右側(車庫内から向かって左側)に隙間ができていたので、配線はこちらを通すことにしました。
それでも、ファイバースコープがギリギリ入るくらいの隙間しかなくて通線ワイヤーは使えなかったので、今回もやはり付属の針金がベストでした。
一番面倒くさい、シャフト内の配線を終えました。
電源確保が左側(車庫内から見て右側)になるので、今度は反対側まで配線する必要がありますが、これは先日施工したWi-Fi監視カメラの配線で使っているモールと同居させてもらい、ルーフを渡します。
6月2日。
カスケードガレージのボルト2箇所を活用して針葉樹合板の端材をカットしたベース板を固定し、これにスイッチボックスを取り付けました。
配線に断線が無いかチェック。
カバーを取り付けて配線作業完了。
でも、まだすんなり行かない ┐(´-`)┌...第5章 モーター空転+やっと稼働開始へつづく
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