640diary... Update:2009/04/22


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充電インパクトでパンタジャッキの電動化は可能か?

2005717日、手持ちのトヨタ純正パンタグラフジャッキを利用して、充電式インパクトドライバーでのジャッキアップが可能かどうか、試してみることにしました。
21mmのソケットレンチを挿し込める、W1/2のロングナットをジャッキの工具差し込み部に取り付ける方法を考えました。

因みに(本来は)アリスト用のオプションで、「パワージャッキサポート」っていうシガーライターソケットから電源を取るタイプの純正電動アシスト装置があるようです。


(1)取り敢えず図面を起こしてみました。
画像をクリックするとサブウィンドウが開いて拡大図(1227x869, 87KB)を見ることが出来ます。


ネット上で溶接を施した例はいっぱいあったのですが、これは避けたかったので、ボルト止めのアダプターを自作して取り付ける方法としました。

が、実は上記の図も理想ではありません。
他のサイトで見掛けたもので、ロングナットに縦ミゾを入れて直接ボルト止めしている例があったのですが、縦ミゾを入れるには気合いが要るので、プレートでロングナットと本体を繋ぐ方法を考えてみました。


(2)ホームセンターで材料を買ってきました。
材料費は1,000円くらいです。
プレートは切断加工のことを考えて、5mm厚のアルミ板にしました。
3mmの平鋼でも良かったんですが、丸鋸で切るのでアルミの方が良いかなと。(^^;


(3)トヨタ純正ジャッキ。


接合部分の拡大。
ホンダなどで採用しているU字型であれば、今回のような込み入った材料は要らないのですが....。


(4)ちょっと計算外の出費。
手持ちに11mmのドリルビットが無くて、買わざるを得ませんでした。
が、鉄鋼用は10mm越えると、○本セットで980円....みたいな安価な物が無く、結局1,880円の出費。(ToT)


(5)まず、W1/2ロングナット(158円)の穴開け。


(6)6.5mmのドリルでM6ボルト用の穴開け完了の図。
続いてプレート(480円)の穴開け&切断作業に....と思ったら....


(7)完全に予想外の出費。
ウチにあるドリルでは10mmを超えるドリルビットが使えないことが判明。
このままでは11mmM10ボルト用の開口が出来ない....
ということで、嫁に泣いて頼み込み、2,980円の振動ドリルを急遽購入。(^^;
しかし、これは大したもんです。さすがに500Wのパワーはダテじゃない。
手持ちの100V-70Wのドリルと12Vの充電式ドリルドライバーとは別の次元です。
ある意味買って正解でした。(^^;


(8)2,980円の振動ドリル大活躍!
6.5mm11mmの開口と、プレートの切断を2枚分完了。


(9)組み上げたところ。
だいたい設計図通りに行けました。
さすがに実寸で図面起こしておくと、作業時間も短いし、気持ちが良いです。
ただ、ワッシャーだけは適宜現場合わせで変更しました。(^^;


(10)違う方向から見たところ。


(11)これも別アングルから。


(12)さて、取り敢えずモノは完成しました。
では、実験開始!

果たして、充電式インパクトドライバー117をジャッキアップできるのでしょうか?
インパクトドライバーは中国製の9,800円のもの。トルクは一応100(N・m)ですが、充電池の経年劣化も表れてきてるので、フル充電でもそれだけ出ているかどうか....。
実験の模様を以下の動画で確認できます。

http://117history.com/myc/diary/ adaptor/image/elec_impact.wmv
(Windows Media Video, 320x240, 15fps, 20sec, 1.9MB, Pentax S4i)

やはり、プレートで繋いだ部分が曲がってしまいます。
これでは、伝達されるべき応力にかなりのロスが出てしまいます。
更にインパクト自体も性能的にトルクが足りないのか、志し半ばで殆どまわらなくなってしまいました。 やっぱ無理かなぁ....。


(13)往生際が悪いですが、エアーインパクトレンチでも実験してみました。
「こっちなら大丈夫だろう」と思われるかも知れませんが、ウチのインパクトレンチは3,980円の安物で、性能....悪いです。
ホイールナットも外せないことがしばしばなので、恐らく充電式インパクトドライバーに毛が生えたくらいの締付けトルクしか発生できていない筈です。
期待しないでやってみました。

http://117history.com/myc/diary/ adaptor/image/air_impact.wmv
(Windows Media Video, 320x240, 15fps, 45sec, 4.2MB, Pentax S4i)

25リッタータンク故、途中で吐出量が落ちてきたので、一度停止して充填完了を待った後、再始動....。
それでもクーペを上げきれず....。

どうやら今回は失敗のようです。

下穴用に使った2mmのドリルビット折れちゃうし、結局材料費1,000円に、4,800円分の工具代が別途掛かってしまい、「俺は一体何をやってるんだろう」状態でした。(ToT)


しかし、パンタジャッキじゃなくて117の専用ジャッキだったら、電動化出来そうに思います。
ご存知かと思いますが、117の専用ジャッキは、ハンドル部分のボックス内に歯車が入っています。
軽い力でジャッキアップできるのはこのためです。
軽い力、即ち、小さな締め付けトルクでも回せる、ですのでハンドルの根元に上手く噛み合わせる事ができるビットを自作すれば、充電式インパクトドライバーでも回せるのではないでしょうか。


ということは、歯車を使えば、パンタジャッキでも充分に可能性があるということにも繋がります。(今回やったことは無駄じゃなかった....かも)

理屈の上では、仮にジャッキアップに150(N・m)のトルクが必要とすれば、ドライバー側とジャッキ本体側の歯車の歯数の比率を1:3にすれば、50(N・m)の締め付けトルクでも回すことが出来ることになります。

また、これは同時にホイールナットの取り外しも、充電式インパクトドライバーで可能になる事にも繋がりますよね。

問題は、歯車の調達をどうするかと、これにかかるコストです。
僕の場合、費用5,000円の声を聞くともうやる気は起きませんので。(笑)
第一、今は1万円台でもトルクが200位出る100Vの電動インパクトレンチ買えるし、その方が確実。(^^;


課題ばかりが残った実験でした。(^^;


その後、最大トルク210kN・mACインパクトレンチ(台湾製)を購入し、上記アダプタを試したところ、見事ジャッキアップに成功しました。


また、アダプタも、現在は手ごろな価格の市販品が流通しており、こんな面倒なことは必要なくなっています(^^;

【了】

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