640diary... Update:2020.10.04


ジュリエッタ - スピーカーのグレードアップ(6)

1.準備編(選択・調達と動作確認)
2.フロントドアスピーカー編1(パネル造作等)
3.フロントドアスピーカー編2(配線作業等)
4.配線と外部パワーアンプ取付け編
5.サブウーファー編(エンクロージャー製作)
6.リアドアスピーカー2WAY化編
7.フロントツイーターリング製作リベンジ編
8.外部パワーアンプ接点不良修復編


6.リアドアスピーカー2WAY化編■

2020年0927日。
今回のグレードアップの最後の作業、リアドアスピーカーの2WAY化を実施。
これは作業完了後の写真。



以下の内容は、2020103日の作業内容を追加した上で、再構成しました。

何せ、927日は時間的な制約から、鳴らすことを最優先にしたため、クロスオーバーネットワークをこんな雑な施工で終わらせていました(^^;


パネルを閉じる際も、こんな配線状態のままで(笑)


なので、103日の後席右側の施工写真を主体に改めてまとめ直していますが、後席左側の写真も混在しています。ご容赦下さい。


作業を開始します。
後席ドアのスピーカーカバー、後ろ側のポケットのラインがカバーの途中まで延びているため、段が付いてしまっています。
これがあるため、僕は後席ドアのミッドウーファーのユニットをアウター化することを断念しました。
まあ、フロントのアルミパネル化で精魂尽き果てたっていうのも有りますけどね(笑)


そして、ドア上部のツイーターが入っているべき場所は、中が空っぽです。


この後席ドアをセパレート2WAYスピーカーに交換する作業です。
使用するユニットは、準備編でも書いていますが左右セットで8,000円のJBL Stage 600C


ただ、当初と予定を変更し、amazonにて2個で1,680円のクロスオーバーネットワークを調達して、ミッドウーファーもLowPass回路を通し、(フルレンジでは無く)文字通りミッドウーファーとして鳴らすことにしました。


まずはインナー・ドアパネルを外します。
外し方は、リア・カーテシーランプの取付等を参考にして下さい。


噂の?(笑)純正フルレンジスピーカー。


リアのサービスホールパネルは樹脂製で、フロントと違ってアルミ製ではないですが、密閉性が高い点では僕の知る国産車よりは上です。


スピーカーケーブルのコネクタを外しました。
左側は橙黒、右側は黄緑黄緑黒の線です。



フロントと同様、リベットを破壊して純正スピーカーを取り外しました。
リアドアのウィンドウを一杯に下げてみましたが、こちらはスピーカー背面部との干渉は無しです。


取り外した純正フルレンジスピーカー。


純正フルレンジスピーカーの背面。20Wのポーランド製で、マグネットも純正のフロントスピーカーと同じと思われます。


ツイーターのカバーを外します。
クリップ3個で固定されているので内装剥がしで簡単に外せますが、左側の方は1箇所土台の爪が折れてクリップが無くなってます。どこ行った?(^^;


本来ここには、クアドリフォリオ・ヴェルデにだけツイーターが装備されているはずですが、この部分を含め、QVに標準(年式によってはオプション?)のBOSEシステムにどんなスピーカーが使用されているのかは、ネット上でもビジュアル的なものが見つけられませんでした。

追記:海外のサイトで写真を拾ってきました。(^^;
5.1chのシステム全てを車体から取り外したものですね。
ドアスピーカーは前後共セパレート2WAYですが、クロスオーバーネットワークは使用されておらず、ハイパスコンデンサ内蔵のツイーターです。
写真左上のパワーアンプも含め、詳細なスペックは分かりませんでした。



本題に戻ります(笑)

さて、新しいスピーカー、どうやって取り付けようかなと色々試していて、ひらめきました!


インナー・ドアパネルのスピーカーカバーの背後に溶着されているスペーサーは、内径170mmで外径は173mmほど。


Stage 600Cに付属のグリルはフロントドアSPの方に使っているので、残るはStage2 604Cに付属のちょっとだけ外周が大きめのグリルフレーム。


これが内径175mmで、このスペーサーにピッタリとハマる
本来の使い方とはまるで違うし、しかも逆向きだけど、このグリルフレームを使ってミッドウーファーをそのまま固定できる!


これは良いではないか!
何と言ってもバッフルボード作らなくて良いんです(笑)(笑)


この案採用です!加工なしで取り付けできるなんて、夢みたいだ(^^;

604C用グリルフレームに隙間テープを貼り、ミッドウーファーユニットを被せます。


写真はひっくり返したところ。
付属のビスとスピードナットで、グリルフレームとスピーカーユニットを一体化。


インナー・ドアパネルのスペーサーに被せて固定します。


固定方法は、5×10mmのトラスタッピングビスで側面から4箇所。
ほぼ、ポン付けと言っても良い作業量です(爆)



ツイーターは、スピーカーカバーにホールソーで開口(φ46〜50mm)して埋め込みます。


付属のスチール製固定リングがちょっと緩めだったので、不織布テープを巻いて補強。


こんな感じで良しとしました。



次は僕の苦手なハンダ付け作業。
amazonで調達したクロスオーバーネットワークはケースなしの基盤むき出しのものです。
このため、スピーカーケーブルと繋ぐためには基盤へのハンダ付けが必要。


見ての通り相変わらずヘタクソですが、何とかくっつきましたよ(笑)


3,200Hzを境に帯域分割するらしいけど、それが普通なのかどうかも僕には分かりません(^^;
コイルを通して高音域をカット(LowPass)し、コンデンサを通して中低音域をカット(HighPass)するという理屈は何となく分かっていましたが、それより濃い話になると付いていけません(笑)


ケース?要るでしょうねぇ....


927日の施工では、暫定的に、養生テープで貼り付けるという暴挙に出ましたが....


103日の施工では、百均で買ってきたタッパーを使って、ケースにします。

ドリルで開口して切っていこうとしたらいきなり割れてしまったため(笑)、金切りバサミとアクリルカッターで溝を作って配線を外に出しました。


蓋側に基板を固定。


ケース完成。(笑)
3Dプリンタでジャストサイズのものを作ろうかとも思ったのですが、モデリングしてから更に出力に数時間、いや、大きさ的に2個で10時間以上はかかりそうなので、百均を選択して正解でした(^^;


インナードアパネル側に固定します。


場所はこの位置が一番余裕がありました。


暫定施工時はケーブルが足りなくて、ツイーターの方は、付属のHighPassコンデンサ付のケーブルを使っていました。
ただ、今回はクロスオーバーネットワークを介するので、これを使うと種類の違うコンデンサをダブルで通すことになるので、使うのをやめました。
(ホーマックに行って、追加のパラレルケーブルを買ってきました)


ミッドウーファーの配線をしていて気が付きました。
グリルフレームに穴を開け....


スペーサーの開口部から通すことで、パネルをはめ合わせた際にケーブルを挟んでしまう事態を回避しました。
今気が付きましたが、ここもケーブルを通した後、隙間を埋めておくべきでした(^^;
もう閉じてしまったので「致しません」(爆)


配線を不織布テープで固定。


グロメットから出てきているスピーカーケーブルをカットします。


平型端子をかしめます。


暫定施工時は忘れてました。


吸音材としてスピーカの真後ろにスポンジマットを貼り付け。


基本的にインナー・ドアパネルとサービスホールパネルとの間は結構ピッチピチなのですが、念のため隙間テープを貼っておきます。


インナー・ドアパネルを戻して作業完了。


アルミのロゴはStage2 604Cに付属のもの。Stage 600Cには付属していません。


ツイーターはカバー上に露出させて取り付けましたが、意外と違和感ないです。


早速鳴らしてみました。
まず、927日の暫定施工時、左後席ドアがJBL Stage 600C、右側が純正フルレンジスピーカーの状態なので、聴き比べることができました。

やはり、効果絶大ですね。
セパレート2WAYとした事による高音と中低音のメリハリは、非常に好感持てます。


そして、103日の最終形の施工を終える前、右側を施工直後、隙間テープや吸音スポンジが未施工で、HighPassコンデンサがダブり状態での左側と聞き比べてみました。


これは、僕ごときでは違いはほぼ感じられませんでした(^^;
強いて挙げると、高音部の絶対音量が若干上がったような気はします。
下の写真は後席左側の再施工後の配線。もう養生テープは使ってないです(笑)



そして、すべての施工が完了しての感想。

ヒジョ〜〜〜に、満足です!

前後共にクロスオーバーネットワークを介したセパレート2WAYシステムにしたことで、音のメリハリが素晴らしい!

元々爆音で聴くわけじゃないので、ボリュームを絞ったときにも、高音部が埋もれてしまわずに鮮明さがちゃんと残っているところがとても良い。


後部座席側のStage 600Cも、フェーダーを絞ってリア単独で鳴らしてみましたが、十分なクォリティです。
ツイーターの性能はやはりStage2 604Cの方に分がありますが、ミッドウーファーの中低音域の迫力は互角です。

また、外部アンプGTQ360GAINを結構上げ気味にしているので、ナビの音楽プレイヤー側のフェーダーの設定はかなりフロント側を絞っています。MDV-L504の設定値でリア側に11にしてちょうど良いくらいです。


なお、ラゲッジルームに設置しているサブウーファーですが、効果的な重低音を奏でてくれます。
ただ、ガンガン鳴らしたい人には20cmのサブウーファーは割と控えめなので、物足りないと感じるかも知れませんが、我が家にはちょうど良いサジ加減のサブウーファーでした。

最近のパワード・サブウーファー、特にQVに標準のスペアタイヤのホイール部に設置するタイプなどに比べると、明らかに場所は食いますけどね(笑)


今回は大変満足度が高いDIYとなりました。

ただ、普段後席に人を乗せない方にとっては、フロントドアスピーカー側のみの施工で十分かも知れません。
ヘタにリア側も充実させると「音場がとっ散らかってしまう」っていう考え方もあるそうです。


我が家の場合は家族3人+ワンコ2匹がデフォルトなので、とても有益な結果が得られましたけれど。


なお、今回掛かった費用は以下の通りです。

使用パーツ 単価 数量 単位 価格 備考
JBL Stage2 604C 10200 1 10200 新品SP
JBL Stage 600C 8000 1 8000
JBL GTO804 4500 1 4500 中古S-WF
JBL GTQ360 5000 1 5000 中古P-Amp
MAVERICK Hi/Loコンバータ 1980 1 1980 新品
RCA分岐ケーブル 1300 2 2600 4.6m/本
電源ケーブル(3.5sq) 130 12 m 1560 m売り,6m×2
スピーカーケーブル(1.25sq) 100 20 m 2000 m売り
スピーカーターミナル 598 1 598 新品
クロスオーバーネットワーク 1680 1 1680 2個入り
アルミ板(1mm,1.5mm) 1300 2 2600 300×400mm
ステンレスキャップ 940 4/10 376 10個入り
ヒューズホルダー(12AWG) 880 1/5 176 5個入り
バナナプラグ 950 4/4 950 4個入り
スポンジマット 310 4 1240 200×200mm
吸音材(代用) 1850 1 1850
木材(パーティクルボード) 0 1 0 流用品
木材(MDF) 0 1 0
合 計 45310
その他の使用パーツ
平型端子 適 宜
ギボシ端子
圧着スリーブ
クワ型端子
熱収縮チューブ
5×10mmタッピングビス
M5×30mmボルトナット
コーススレッド(35mm)
コーススレッド(25mm)
15Aヒューズ


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