ジュリエッタ - 電装系(16)-スピーカーのグレードアップ(1) |
■1.準備編(選択・調達と動作確認)■
当初は全くやるつもりが無かったのですが、突然心変わり?し、ジュリエッタのスピーカー交換を実施しました(笑)
※デミオのスピーカー交換はこちら。
実際は「突然心変わり」っていうほど急な感じでもないのですが(笑)、これまでいろんなイジリでドアのインナーパネルを外す度に見える、黒い紙製コーンの純正スピーカーが気になっていて....(^^;
今回は殆ど初めから勉強し直す感じで、備忘録として書き留めておく事項がとても多いため、いつもに増して前置きが長いです(爆)
選択や調達、その理由、動作確認作業などの経緯をすっ飛ばして作業写真をご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
ここから下は全部前置き(=準備編)ですww
2020年09月06日。
僕は音楽好き(特に洋楽HR系とBLUES)ですし、そしてオーディオ機器自体も好きですが、理論面ではまったく詳しくありません。
当初から書いていたとおり、バリバリのオーディオカーにする訳ではないので、グレードアップと言っても、今回は金額的には「最低限のプチグレードアップ」という感じですかね(笑)
はじめ、財務大臣の嫁には「ドアスピーカー2セット交換で1.8万円」と伝えて認可が下りたのですが、サブウーファー、外部パワーアンプ、High/Lowコンバータ、RCA分岐ケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブル等で最終的にその2倍以上掛かったなんて....言えません(^^;
まあ、いつも僕が何か弄り始めると付属品系の物品代がかかるので、嫁も「スピーカー代1.8万だけで済むわけが無い」と内心思ってるでしょうけど、今回の場合...サブウーファーに外部パワーアンプに....あぁ....(ToT)
作業の概要は以下のような感じ。
・フロントスピーカーを交換
・リアスピーカーを交換しセパレートの2WAY化
・サブウーファーを追加
・外部パワーアンプを追加
・デッドニングは...しなくていいかな(^^;
だって、デッドニングって、作業が楽しそうじゃないんだもん(爆)
ただ、ドアスピーカーはアウターバッフル化してパネルを作りますし、サブウーファーもエンクロージャーを自作するので、作業量はかなり多いです。
基本的な配線図は以下の通りです(画像クリックでpdfを表示)。
■ドアスピーカー
で、まずはスピーカーの選択。
スピーカーは、JBLの種類の違うエントリークラスモデル2セットをチョイス。
どちらもMade in Chinaでした。
まあ、この価格ならそうなるわな(^^;
1個目は、
Stage2 604C (16.5cm、RMS:45W、PEAK:270W)
クロスオーバーネットワークが付属のセパレートモデル。
価格は10,200円
もう1つは、
Stage 600C (16.5cm、RMS:50W、PEAK:150W)
セパレート2WAYですがクロスオーバーネットワークは付属していません。
その代わり、ツイーターに繋ぐ簡易的な中低音域カット用のコンデンサが付いたケーブルが付属しています。
これがないと中低音域含めたフルレンジで鳴ってしまい、鳴らした途端にツイーターが破損する可能性があります。
元々セパレートスピーカーの搭載車にトレードインするか、4ch以上の外部パワーアンプでバイアンプ接続(クロスオーバー搭載でHigh/Lowパス設定が可能なアンプか、バイアンプ対応のネットワークを使用)が前提のモデルかと思われます。
価格は8,000円ですので、グレード的に後者で使用する人は稀だと思いますけど(笑)
作業時のページにも書きますが、結局このユニットには、Amazonにて2個で1,680円のクロスオーバーネットワークを別途調達し、これを使用することにしました。
そうなると、数百円しか違わなくなるので、604Cを2セット揃えても良かったかも....(笑)
上記スピーカーは共に並行輸入品を扱う、沖縄のUSA AUDIOさんにて購入。
さすがに北海道までは1週間かかりましたが、送料が同梱可で一律840円と良心的。
どちらも新品ですが型落ち品です。
日本未発売品はもちろん、米本国で販売終了したものも入手できるのは有り難いです。
Stage2 604Cなんかはちょっと調べてみたら"JBLマレーシア"のサイトでしか確認できないです(2020.9現在)。
JBLは現在、ジュリアやステルヴィオのオーディオシステムとして採用されているharman/kardonと同じ、ハーマンインターナショナルの傘下となっています。
そのハーマンインターナショナルは、2017年に韓国サムスン電子に買収されてしまったそうで、個人的には残念な思いです。
最近JBLのカーオーディオ部門がひと頃よりも勢いが無いような気がしていますが、このことが影響しているのでしょうか?分かりませんけど。
カーオーディオに、ホームオーディオやスタジオモニターのような高級機を投入しても生き残るのは簡単ではない気はするので、最近の低価格傾向は買収とは関係なく以前から見られていましたし、間違ってはいないのだと思います。
下でも触れていますが、80〜90年代頃のJBLの車載スピーカーは、外部製造委託だったようです。
が、書いてる時点でソースは見つけられなかったので、これはあくまでも想像ですが、現在は中国蘇州市にあるハーマン最大のカーオーディオ部門の開発・製造拠点で、harman / kardonブランドの製品と一緒にJBL製品も多くが製造されているのではないかと僕は考えています。(そこから更に下請に出しているのかもですが^^;)
いずれにしても結果としてJBLの基本設計によるスピーカーが、人件費の安い中国で製造することによって、よりリーズナブルな価格で手にできているので、一般庶民の自分としては有り難いです。
でも買収元のことを考えると、今後カーオーディオ部門のJBLブランド"撤退","消滅"なんて事にならないことを願うばかりです。
(10月11日追記:衝撃の事実を知ってしまった....JBLは今年8月、日本国内のカーオーディオ市場から既に撤退しているそうです。サムスンが欲しかったのは、ハーマンの持つインフォテイメント技術だったらしい....悪夢だ....)
1987年、117クーペに積んでいたT420っていう16cmコアキシャル2WAYスピーカーは48,000円でしたが、RMS(定格)40Wでも、デカいマグネットに、ヘアライン加工された分厚いアルミダイカスト製のフレームでしたから、コスパが悪いというよりも、それだけコストを掛けていた時代だったんだなと、再認識しました。
下の写真はウーファーのエッジが劣化して裂けてしまっているT420。
そのうち修復しようと思っています。
ただ、このT420に代表される当時のJBLの車載スピーカーは、FOSTEXブランドで有名なフォスター電機によるOEM製品(もしくはライセンス生産品)です。
FOSTERは当時確かスピーカー生産がONKYOに次ぐ国内第2位で、現在も幾つもの海外製造拠点を持ち、多くの自動車メーカーやオーディオメーカーの車載用スピーカーを手掛けています。
でも、純正のショボいヤツを見てフォスター電機を判断しちゃダメです(笑)
逆に、顧客のスペック要求を忠実に再現した製品を設計・製造する技術力を有しているメーカーって事です。
実際、当時のJBL Tシリーズのオーバルモデルなんかは、車載用の名機と言われることもあったようです。
下の写真は、左からStage2 604C、Stage 600C、T420。
マグネットの大きさが全然違います。
総じてマグネットの大きさが大きい方が価格は高額な傾向にあるようです。
同じ6.5インチ(16.5cm)スピーカーで、今回購入したものはマグネットの直径が両方ともφ75mmなのに対して、T420はφ105mm。
でもマグネットの大きさの違いはスピーカー的にどういう違いが出るのだろう?
...ということでちょっとだけ調べてみました。
実際は、大きさではなく磁力の違いが音に影響するようで、磁石の種類が違う場合があるので、単純に大きさだけでは比較できないそうです。
で「磁力が強い(≒マグネットが大きい)方が音が良い」とも一概には言えず、理屈としては「磁力が強い方がコーン紙の振動に対する制動力が強くなる」という事みたいです。
具体的には、極端な話、磁力が強い方がタイトなリズムを刻むドラムパートなどが、よりメリハリの効いた音になり、磁力が弱いとこれが間延びしたというか、残響が長いというか、そういう印象の音になる、という感じでしょうか。
ただし、これは僕のような音の素人がどのくらい判るのかは、はなはだ疑問ですし(笑)、引き締めの強い音よりも柔らかい印象の音を好む人もおり、音楽ジャンルによっては、強すぎる事で各楽器の音のバランスを欠く結果になってしまう場合もあるため、どちらが良いのかは、結局好みによるところが大きい、という事のようです。
コーン紙やダンパーの材質も多分に影響がありますしね。
「制動力」でジュリエッタに例えるなら、さしずめブレンボの大径キャリパーみたいな感じでしょうか。抜群の制動力だけど、慣れないと「カックンカックン」となってスムーズに止まれない...的な?(笑) |
情報が少なく、正確なことは分かりませんが、Stage600Cは少なくとも2015年よりも前、2009年発売という情報もありましたが定かじゃないです。
ただ、(細々と)ロングセラーモデルであることに変わりはないようです。
一方のStage2 604Cは、2019年発売ですが、初めからアメリカや日本での発売はないと思われる謎のモデル(笑)。
当初、もう一つ上のランクのGTO609C(生産終了、ベトナム製)を考えていたのですが、価格がAmazonで17,000円ほどで、2セット買うにはちょっと予算的に悩ましかったのと、この製品、インピーダンスが3Ωなため、ジュリー(仮)のナビのスピーカー出力(4〜8Ω)で使うのに躊躇したという事もあって、方針転換しました。
(結局、GTO609C 1セットの価格で604Cと600Cを買いました)
3Ωのスピーカーを4Ω対応のアンプで鳴らしても、よほど爆音で使わない限り壊れることは無いと思いますけどね。
ちなみに購入した上の2つは共にインピーダンス4Ωです。
初めはこれだけで、6スピーカーシステムを8スピーカーシステムに....というつもりでした。
■サブウーファー
が、欲が出てきた(笑)
クアドリフォリオヴェルデ(QV)のBOSEサウンドシステム同様、ラゲッジスペースにサブウーファーを追加したい!(笑)
(正確にはQVは更にこれにフロントセンタースピーカーが加わった5.1chなのですが、我が家の場合ほぼ音楽鑑賞で、TVやDVDの映画等は再生しないので、今回は見送りました)
ということで、ヤフオクで中古のサブウーファーを入手。
JBL GTO804 (20cm、RMS:200W、PEAK:800W、インピーダンスは4Ω)
落札価格は4,500円。2006年発売(税別定価1.8万円)。Made in Chinaです。
ジュリー(仮)に搭載のナビ、KENWOOD MDV-L504のアンプ部は、50W×4で、残念ながらサブウーファー用の出力が無い。
こう考えると、ハイレゾ音源対応の上位機種にしておけばよかった...とちょっと後悔。
まあ、今さら無いものねだりをしてもしょうがないですな(笑)
(追記:サブウーファー出力対応のオプションケーブルが使用可能なのは、2017年モデルのKENWOODの彩速ナビではMDV-Zシリーズのみだったようですが、これを使用しても、そのまま接続して使用可能なのはパワードサブウーファーであって、今回のようなユニットサブウーファーの場合、いずれにしても外部パワーアンプが必要になります→つまりHi/Loコンバータを使った今回のような接続方法とすれば、外部パワーアンプが4ch以上の場合は、サブウーファー目的でのこのオプションケーブルは特に必要ないという事になります)
今回入手したGTO804は"ただのユニットサブウーファー"であって、電源回路を持ったパワード・サブウーファーではない。
そうなると外部パワーアンプが欲しく...というか必要になってくる、いや必要だ!(笑)
自分で増幅できないスピーカーなので、現在の4chを4.1chで構成するためには、別途、左右チャンネルをモノラル出力可能なブリッジ接続対応のパワーアンプが必要。
■外部パワーアンプ
ということで、ヤフオクにて中古の4/3/2chパワーアンプを入手。
モノはJBL GTQ360 (合計360W)
落札価格は5,000円。
年代不明ですが、まだMade in USAの頃の物なので1990年代製と思われます。
(ネット上で調べてみましたが、ダウンロードできた英語版のサービスマニュアルは1998年発行の物で、1998年の日本国内向けのカタログではGTQ360はカタログ落ちしているため、1998年よりも少し前のモデルと推定されます)
当時は7.8万円でしたが、現在は同等の性能の物が、中国製ばかりですが2万円くらいで買えるはず(^^;
パワーアンプのチョイスは、JBLに拘っていたわけでは全然無くて、ある程度定評もあってコスパも高いALPINE、KENWOODなどの国内メーカー品を含めていくつか候補を挙げていましたが、競り負けたり、落札価格が予定を超えてしまったりで、結果として送料的に有利な地元が出品元だった、GTQ360になりました。
かなり旧いので5,000円でも決して格安とは思えませんが、自分は若い頃、黒いアンプばかりだった時代に、意表を突いた白いJBLパワーアンプに憧れた世代なんですよね(笑)
ナビ側のアンプで一度増幅されたスピーカー出力からのハイレベル信号を直接入力可能な、SPEAKER LEVEL INPUTも装備しているのですが、この形状に合うハーネスで2chから4chに分岐して繋げられるものが見当たらず、手っ取り早くHi/Loコンバータでローレベル信号に変換した後、RCA分岐ケーブルで繋ぐことにしました。
パワーアンプの場合、ある意味消耗品であるコンデンサが多用されているので、中古のチョイスは結構ギャンブル性が高いです。
経年劣化によるスイッチ類の摺動部の接点不良なども起こり得ます。
ヤフオクで狙う場合、動作確認機種は設定価格が上がってしまうので、自分が狙うのは動作未確認でも「外すまで動作していました」としている物です。
これも十分リスキーな選択なので、中古でも確実な動作品を狙うなら、Crooooberなんかで動作の保証された物を選ぶのも手かも知れません。
■電源線とスピーカーケーブル
次に、電源線。
パワーアンプは、バッ直で引かなければならないので、太さの選択に悩みました。
ネット上で色々と調べて以下のような表を作成しました。
僕はJIS規格のsq(スケア)の方が馴染みがあるのですが、米国UL規格のAmerican Wire Gaugeというサイズ表記が混在していて、訳分からない!(笑)
なので、sqとAWGサイズの換算表が必要と感じました。
AWG
(UL規格) |
直径
(mm) |
断面積
(mm2) |
UL規格の
最大電流
(A) |
消費電力
の計算値
(W) |
安全率を考慮したエーモンの公表値 |
対応sq |
最大電流
(A) |
消費電力
(W) |
6 |
4.115 |
13.30 |
101 |
1210 |
14sq |
該当品無し |
8 |
3.264 |
8.37 |
73 |
880 |
8sq |
該当品無し |
10 |
2.588 |
5.26 |
55 |
660 |
5sq(5.5sq) |
40 |
480 |
12 |
2.052 |
3.31 |
41 |
490 |
3sq(3.5sq) |
30 |
360 |
14 |
1.628 |
2.08 |
32 |
380 |
2sq |
16.6 |
140 |
16 |
1.290 |
1.31 |
22 |
260 |
1.25sq |
11.6 |
80 |
18 |
1.024 |
0.82 |
16 |
190 |
0.75sq |
6.6 |
60 |
20 |
0.813 |
0.52 |
11 |
130 |
0.5sq |
5.0 |
30 |
今回入手したJBL GTQ360の最大出力は合計360W。
(これはインピーダンスによって変わるので、今回僕が運用しようとしている4Ωの時は、フロント60W×2と、サブウーファーはブリッジャブルの180Wで計300W)
最大消費電力は実際には分かりませんが、最大出力値に近いか少し大きいくらいらしいので、これを指標とする事にしました。
実際、耳を塞ぎたくなるような爆音で鳴らしても、せいぜい10W程度で、フルパワーで鳴らすことなど無いのですが、電源線に関しては火災の危険があるので安全をみて考える必要があると思いました。
それで、表から決定したのが12ゲージ(3.31sq)の太さのケーブルとなりました。
実際に購入したのはJIS規格の3.5sqのケーブルです。
単価はジョイフルエーケーにて130円/mで、これを6m買いました。
本当は「ケーブルの長さ」っていうファクターも影響するらしいのですが、全長4mちょっとのハッチバック車で、そこまで考慮する必要は無いのかなと思います。
気になる人は、調べて僕にも教えて下さい(爆)
そしてJAKで一緒に購入したスピーカーケーブル。
基本的な太さは、こだわりの強い人じゃ無ければ12AWG(3sq)〜16AWG(1.25sq)程で十分らしい。
余り太くしても高音域が失われ、細すぎるとシャリシャリ感が強くなるそうだ。
Amazonで単価100円/mの14AWGのケーブルがあって、買おうと思っていましたが、ジョイフルエーケーにアルミ板と電源線を買いに行ったついでに、単価100円/mの16AWGのパラレルケーブルを15m買ってきました。
まあ、所詮は16cmミッドウーファーだし、あまり深く考えませんでした(^^;
ドアスピーカーのケーブルは、他の電装ケーブルと一緒にヒンジ部の専用コネクタを通しているから、どのみちここがボトルネックになるし、別系統でドアインナーまで引き直すほど頑張るつもりもないし、正直キリが無いかなって(笑)
確かに、リアのパワーアンプからフロントドアまでの長い配線での損失を減らすという意味では、太い線にはメリットはあるんでしょうけれど....
今回、ネット上で調べながら、まだまだ至らぬとは認識しつつも最低限の勉強はしていましたが、カーオーディオの特集サイトなどでは、やたらと高価なパワーアンプやスピーカー、やたらと太いケーブルを推奨していて、「メーカーのヒモ付きなのか?」と勘ぐってしまう様な記事も多くて、逆にエントリークラスの製品で十分にいい音が出るような組み合わせの提案をもっとしてくれないものかな....と思いました。
ちょっとひねくれてますかね?(^^;
■スペック再確認と動作チェック
2020年09月11日。
外部パワーアンプGTQ360の出力は2Ωでは90W×2ですが、今回のフロントスピーカーの4Ωでは60W×2。
フロントのドアスピーカーに使うStage2 604Cは、定格出力(RMS)が45W、最大入力(PEAK)が270W。
PEAKは、一瞬でもこの入力があるとスピーカーが壊れるという値であることは分かっていました。
で、定格出力(=定格入力)はアンプの出力よりも大きいものを選ばなければならないと思っていたのですが、どうもそうじゃないみたい...っていうかそれなら45W<60Wだからアウトです。
が、連続して入力するとスピーカーが壊れる許容入力値のことをPGMと言って、これはカタログ値が掲載されていない場合は、PEAKの1/2として良いらしい。
つまり、この場合PGM=270/2=135W(>60W)だから、セーフという事になります。
同様にナビのアンプ(50W)から出力するリアドアの方(Stage 600C)はPGM=150/2=75W(>50W)という事になります。
サブウーファーのGTO804はPGM=800/2=400W(>180W)となります。
理想は、アンプの出力とPGMが同じくらいであることらしいです。
で、両者の差が極端に大きい(アンプの出力が極端に小さい)のは逆に良くないそうです。
詳しくは分かりませんが、アンプのボリュームを上げすぎることで歪みが発生し、正弦波の波形が、ピークがカットされた矩形波になり、結果、高音域用のツイーターを壊す可能性があるそうです。
僕は、歪みが出るくらいGAINを上げ過ぎて録音したWAVファイルの、波形図の上下端がスパッと切り落とされたような形になってしまった時をイメージしたら、なんとなく理解できました。
(WAVE波形の大小はほぼ中低音域によって支配されているので、歪みが出るような音量でこれがカットされても、高音域はそのまま出力されてしまう....というイメージで憶えることにしました。間違ってるかも知れないけどww)
まあ、あくまでも数値上の話であって、定格出力ですら通常は鳴らすことはないので、極端に格差のある構成じゃ無い限り、神経質になる必要はない気がします。
そういえば、以前交換したスバルR2の純正リアスピーカーはPEAKが35W(PGM17.5W)でした(笑)
さすがにこのスピーカーの時は少し音量を上げると音が割れました(笑)
いずれにしても、今回のスピーカーのスペックに対し、パワーアンプの出力は問題ないであろう、という結論に至りました。
それで、まずはジャンク扱いの商品を落札したため動作が保証されていない、GTQ360の動作確認を実施します。
方法としては、車体から下ろしてある除雪機ジョセッフィーヌのバッテリーからアンプの電源を取り、100Vの家庭用カセットデッキに音声信号線を繋いで音が出るかどうかチェックします。
動作確認に使用したもの
1.アンプ本体(JBL GTQ360)
2.スピーカー(Stage2 604C)
3.音楽再生装置(AKAI GX-F66RC)
4.RCA分岐ケーブルとスピーカーケーブル
5.電源線(+/-とACC用の計3本)
6.カーバッテリー(除雪機で使用しているもの)
まず、納戸から出してきた、昔懐かしいカセットデッキ(AKAI GX-F66RC)をコンセントに繋ぎ、カセットテープを入れて再生可能状態にする。OUTPUTボリュームは絞っておきます。
アンプ本体のGAINも絞っておきます。
RCA分岐ケーブル(4.6m、1,300円×2本)。右側のHi/Loコンバータ(1,980円)は今回のテストでは不要。
RCA分岐ケーブル(シングル側)をカセットデッキのLINE OUT端子に接続(L/R共)
RCA分岐ケーブルの分岐側をアンプのLINE LEVEL INPUTに繋ぎ4ch接続可能状態にする
スピーカーケーブルでアンプとスピーカーを繋ぐ
(今回の動作確認ではサブウーファーのテストは省略し2chでチェック)
アンプのBATT(+)とバッテリーの(+)端子を繋ぐ
(15Aのヒューズをかませます)
アンプのREM IN/OUT(ACC,Remote)とバッテリーの(+)端子を繋ぐ
(ON/OFFスイッチを経由させようと思ったのですが、手持ちに適当なスイッチが無く、直結にしました)
アンプのGNDとバッテリーの(-)端子を繋ぐ
(軽く火花出ます)
カセットデッキを再生し、ボリュームとアンプのGAINを上げていく
無事、音が出ました!
これで、車載後に機器が原因で「鳴らない!」と大騒ぎする可能性は概ね無くなりました。(と言いつつ、外部パワーアンプ接点不良修復編なんてページがあったりww)
フロントドアスピーカー編につづく
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